【路線バス探訪】横浜市交通局・300系統

300系統(大熊線)は新横浜駅前から新開橋・都筑ふれあいの丘を経由し、江田駅に至る路線として昭和58年に開設。港北ニュータウン開発のれい明期から運行する歴史ある系統です。

平成5年に市営地下鉄ブルーラインがあざみ野まで延伸すると、新設された仲町台駅への乗り入れを開始するとともに、仲町台駅~江田駅は301系統として独立。本系統は新横浜駅前~仲町台駅~都筑ふれあいの丘~センター南駅の路線とされました。その後、平成19年の大規模再編成を前にセンター南駅発着から仲町台駅発着に短縮され、当初は港北インター~仲町台駅間も廃止する計画でしたが、中止となったのか長らく現状維持が続きました。

令和5年のダイヤ改正により96系統と600系統に分割されましたが、朝ラッシュ需要として大型車を投入する必要性から、平日朝の1往復のみ本系統が残されました。翌年に600系統が運行を終えると平日8往復、土休日3往復に増便。事実上の復活といえそうですが、減便された96系統の補完として前述の平日朝1往復以外は川向南耕地経由とされたため、これまでの路線とは若干異なっています。

  • 300E 新横浜駅前(→横浜労災病院前)〜浜鳥橋~港北インター~仲町台駅(平日朝1往復のみ)
  • 300F 新横浜駅前→横浜労災病院前→浜鳥橋→港北インター→川向南耕地→仲町台駅
  • 300G 新横浜駅前浜鳥橋←港北インター←川向南耕地←仲町台駅
営業係数:135.8(令和5年度)

日産スタジアム前〜港北インター
▲日産スタジアム前〜矢之根
その名の通り、日産スタジアムを横目に進みます。珍しいことに市交と東急でバス停が別々になっており、復路に至ってはバス停の位置すら異なります。
ただイベントや試合開催時は鉄道でのアクセス(小机駅、新横浜駅から徒歩)がメインで、土休日が3往復のみとなった今日では本系統によるアクセスは不便になりました。コロナ前は40分間隔で運行していたのですが。

港北インター~新開橋
▲港北インター~新開橋
かつては第三京浜のみが通るインターチェンジでしたが首都高横浜北線および同北西線の開通と、それに伴う横浜港北JCTの整備で大きく様変わりしました。
本系統はほぼ全便がここを左折して川向南耕地を経由するため、直進する経路を採るのは平日朝の1往復のみです。

新開橋
▲新開橋
IKEA港北を横目に走ります。千葉県船橋市に次ぐ国内2号店として平成18年にオープンし、現在ではすっかり定着しました。バス停位置と右折レーンの関係から、川向南耕地経由便の復路は停車しません。

淡島神社前〜折本橋
▲淡島神社前〜折本橋
平成29年の310系統廃止により、港北インター~長福寺前は本系統の単独区間となっています。

経路が重複する長福寺前~仲町台駅については、318系統も併せてご覧ください。

令和6年7月5日 公開
令和6年10月2日 営業係数を記載

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