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【路線バス探訪】横浜市交通局・136系統

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136系統(ズーラシア線)は中山駅前から寺山町を経由し、よこはま動物園に至る路線として平成11年に開設されました。文字通りズーラシアへのアクセスの一翼を担う路線で、その殆どが相鉄バスのエリアに乗り入れる格好となっており、市営バスとしては専ら単独区間となります。 全区間に渡り相鉄バスの旭14系統と重複しますが、同系統は朝時間帯かつ往路のみの運行と路線の性格が大きく異なることもあり、共通定期券の設定はありません。また、本系統に関してもズーラシアの開園時間に合わせて運行されており、通常ダイヤにおいて早朝や夜間の運行はありません。 平成27年にズーラシアの新エリアがオープンしたことに併せ、土休日ダイヤの14時台までの往路に限りよこはま動物園北門まで路線が延伸されています。 136A  中山駅前←寺山町←よこはま動物園 136M  中山駅前→寺山町→よこはま動物園 136N  中山駅前→寺山町→よこはま動物園→よこはま動物園北門 ▲中山中学校入口 中原街道を南下しますが、境まではひたすら上り坂となります。市営が後から参入していることもあり、沿道のバス停は今日に至るまで相鉄が管理しています。 ▲上白根入口~横浜旭陵高校坂下 写真では左奥に僅かに見えますが、ひかりが丘の団地群を横目に走ります。相鉄バスが(旭14系統を除き)そこを経由するのに対し、本系統は立ち寄らず中原街道を直進します。これはズーラシアへの速達性と、民業圧迫にならないよう配慮した結果なのかも知れません。 ▲よこはま動物園 この名が正式名称ということもあり、バス停そのものはズーラシアを名乗りません。土地柄からか各地へのアクセスは相鉄バスが中心で、このほか横市交から移譲された5系統にて神奈中バスが乗り入れます。 ▲よこはま動物園北門 正門側に比べると簡素なロータリーですが、近年は里山ガーデンの開園もあって存在感を増しています。

【路線バス探訪】横浜市交通局・98系統

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98系統(新治町線)は中山駅前から十日市場駅前を経て長津田駅前に至る路線で、令和3年に 23系統 から独立した系統です。なおこの系統番号は、かつて滝頭→県庁前→桜木町駅前→日ノ出町1丁目→滝頭で使用されており2代目となります。 23系統時代は中山駅前~十日市場駅前~長津田駅前~片町~田奈駅~徳恩寺前~奈良北団地折返場を結ぶ長距離路線でしたが、系統独立にあたり長津田駅前以北は十日市場駅前発着に短縮したうえで177系統に分割し、残った長津田駅前以南が本系統として再出発しました。 98A  中山駅前←新治町←十日市場駅前←上の原←長津田駅前 98D  中山駅前→緑区役所前→新治町→十日市場駅前→上の原→長津田駅前 98B  中山駅前←新治町←十日市場駅前 (朝1本のみ) 98C  十日市場駅前←上の原←長津田駅前 (平日夜2本のみ) ▲新治小学校前~ 宝袋寺前 ( ほうたいじまえ ) 宝袋寺前 まではJR横浜線の真横を並走します。写真では上手く表現できなかったので、踏切と絡めてみました。この市道山下長津田線は十日市場交差点まで4車線化が完了しており、恵まれた路線環境です。 ▲石橋~グリーンハイツ前 撮影時点では既に散り始めていますが、サクラと絡めて撮ってみました。 ▲上の原~いぶき野 グリーンハイツ前~いぶき野は旧道を経由しており、道路改良前のかつての雰囲気を残しています。ここでは、一時停止ののち優先道路をまたいでいるのも注目です。 ▲長津田駅前 この南口ロータリーは再整備の工事が平成25年ごろから本格化していますが、用地取得が難航したこともあって完成にはまだまだ時間が掛かりそうな雰囲気です(記事投稿時点で事業は令和8年度までに延長されています)。また、合流する交差点は信号が無いうえに交通量が多く、ボトルネックになりがちです。

【路線バス探訪】横浜市交通局・23系統

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23系統(奈良町線)は中山駅前から長津田駅前を経由し、奈良町に至る路線として昭和25年より運行されている系統です。 当初は十日市場団地および奈良町と各駅を結ぶ路線としての役割を果たしましたが、昭和51年に霧が丘高校前発着が誕生し通学路線の役割も担うようになったのち、昭和54年に新設されたJR横浜線十日市場駅への乗り入れを経て、当時開発が進んだ若葉台団地および霧が丘団地とのアクセス路線へと主軸を転身していきました。 またこの頃、青葉台駅に乗り入れたい横市交と若葉台中央に乗り入れたい東急バスの思惑が一致したのか、相互乗り入れという恰好で昭和58年に東急バス青葉台営業所と共同運行(十日市場線、青23系統)を開始。このほか、神奈中も23・峰02・境21系統で十日市場駅前~若葉台中央を通ることから三社局の共通定期券が長らく発売されていましたが、東急バスの運賃改定に伴い横市交側で制度維持が困難になったことを踏まえ、令和6年に発売を終了しました。 このほか、霧が丘地区から緑区役所へのアクセス対策からか、中山駅前と若葉台中央を結ぶ路線が存在しますが、令和3年のダイヤ改正によりその殆どが205系統に置き換えられました。なお、本系統のルーツともいえる長津田駅前および奈良北団地折返場発着便においては、令和3年に98系統と177系統にそれぞれ独立しています。 23M  青葉台駅~十日市場駅前~郵便局前~若葉台中央 23N  十日市場駅前~ 郵便局前~ 若葉台中央 23S  青葉台駅〜十日市場駅〜新治町〜三保中央 23L  中山駅前← 新治町←十日市場駅前← 郵便局前← 若葉台中央 (平日夕方1便のみ) 23U  中山駅前→緑区役所前→ 新治町→十日市場駅前→ 郵便局前→ 若葉台中央 (平日朝1便のみ) ▲青葉台駅 東急バスだけで見ても1日1,600本以上が発着する一大ターミナルで、横市交においても他系統と合わせ1日500本以上が発着するバス交通の要衝です。その本数の多さゆえに、降車場や停車枠の不足が土休日ダイヤでも顕著です。 ▲青葉台営業所前~十日市場駅前 東名高速道路をくぐり、カーブする坂を上りきると十日市場駅です。 ▲郵便局前 中山谷 ( なかざんや ) ~霧が丘高校前は本系統の単独区間となりますが、日中でも毎時最低4本以上、民間バス便を含めると概ね毎時6本以上の運行が確保されています

【路線バス探訪】横浜市交通局・55系統、345系統

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55系統(若葉台西線)はヴィンテージ前から長津田南、十日市場駅前を経由し、青葉台駅に至る路線として平成7年に開設された系統です。なおこの系統番号は、かつて桜木町駅前~関内駅北口~亀の橋~山元町~旭台~市電保存館前で使用されており、2代目となります。 数ある若葉台団地関連の系統のうち、同団地の西側住民に向けた路線で、当初は往路の全便がヴィンテージ前発とされ、復路においても旭中央病院着とされたのが大きな特徴でした。その後、住民要望を受け平成18年に若葉台中央への乗り入れを開始しましたが、曜日を問わず朝8時台までは周辺住民の着席需要に配慮し、現在もヴィンテージ前発とされています。 また、急行便として345系統を平成23年より運行しており、沿道に校舎を構える星槎中学校および星槎高校の登下校需要に併せ、途中は十日市場駅前、星槎中学校最寄りの霧が丘西および星槎高校前にのみ停車します。 55E  若葉台中央~長津田南~十日市場駅前~青葉台駅 55A  ヴィンテージ前→長津田南→十日市場駅前→青葉台駅 (朝のみ) 55B  ヴィンテージ前→ 長津田南→ 十日市場駅前 (平日朝のみ) 55F  若葉台中央← 長津田南 ←十日市場駅前 345C  若葉台中央← 長津田南←十日市場駅前←青葉台駅(平日朝2本のみ) 345D  若葉台中央~長津田南~十日市場駅前(平日2往復のみ) ▲ヴィンテージ前~星槎高校前 この特徴ある名称は、バス停のすぐ近くにある有料老人ホーム「ヴィンテージ・ヴィラ横浜」に由来します。 ▲星槎高校前~長津田南 この区間はアップダウンとカーブが続きます。 ▲北部斎場入口~長津田台 本系統の単独区間である霧ケ谷以南のうち、長津田南~長津田台の周辺は市街化調整区域となっており、両側には木々が生い茂ています。そのためか、路上駐車の温床にもなっており実質的に片側1車線となることも珍しくありません。 ▲ 中山谷 ( なかざんや ) 23系統や65系統に加え205系統も合流し、路線バス運行が大幅に増える区間です。 後ろのカーブした建物は昭和大学の学生寮で、さらにその奥には同大学の横浜キャンパスを構えます。

【路線バス探訪】横浜市交通局・65系統

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65系統(霧が丘線)は十日市場駅前から霧が丘高校前を経由し、若葉台折返場に至る路線として、JR横浜線十日市場駅が新設された昭和54年に開設された系統です。 23系統をベースに、若葉台中央の南側に位置した若葉台折返場(現在の若葉台近隣公園前付近)を結び、若葉台団地の南側住民に向けた路線となっています。昭和57年に保育園前を介して若葉台中央に延伸したのち、平成元年にはその間を地区公園経由とした経路も新設。現在はこの地区公園経由が主体となっています。 本系統は横市交初の深夜バスが運行された記念すべき路線で、昭和62年から運行。これは全国の公営事業者で初めての取り組みでした。平成27年には大貫谷公園(現、星槎高校前)に延伸されるといった利便性強化もなされましたが、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う利用者減を受け、令和2年を最後に運行が休止。その後、令和6年に正式に廃止されたのはご承知の通りです。 55A  青葉台駅~ 十日市場駅前~霧が丘公園前~保育園前~ 若葉台中央 55B  十日市場駅前 ~ 霧が丘公園前~ 保育園前~ 若葉台中央 55F  青葉台駅~ 十日市場駅前~ 霧が丘公園前~ 地区公園~ 若葉台中央 55G  十日市場駅前~ 霧が丘公園前~ 地区公園~ 若葉台中央 350C  青葉台駅→十日市場駅前→ 霧が丘公園前→地 区公園→ 若葉台中央 350D  十日市場駅前→ 霧が丘公園前→地 区公園→ 若葉台中央 350E  青葉台駅→十日市場駅前→ 霧が丘公園前→地 区公園→ 若葉台中央→星槎高校前 (深夜バスは令和2年4月27日~運休、令和6年4月1日廃止) ▲若葉台中学校前~若葉台近隣公園前 写真左側がかつて若葉台折返場だった場所で、現在は日向根公園の一部となっています。 ▲若葉台南 115・116系統に加え40系統も民間に移譲された今日では、若葉台中央以南を走行する唯一の系統となりました。 ▲若葉台南~保育園前 この辺りは若葉台団地からは外れる格好となり、戸建ての住宅も並んでいます。 ▲地区公園 地区公園の正体は若葉台公園で、その生い茂った木々から若葉台団地開発前の名残が感じられます。

【路線バス探訪】横浜市交通局・600系統

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600系統(都田地域交通線)は仲町台駅から都田地区センター・ケアプラザを経由し、再度仲町台駅に至る循環路線で、令和5年に開設された系統です。 かねてから都田・池辺地区では移動手段を確保すべくボランティアバスの運行を行っていますが、本系統は都市整備局主導の下、令和5年のダイヤ改正で300系統の路線分割や318系統の減便などといった路線再編と引き換える格好で実証実験を行いました。 東方町~龍雲寺が市営バスとしての新設区間となり、令和4年に開設された都田地区センター・都田地域ケアプラザにも乗り入れますが、とりわけ龍雲寺付近が狭あいなことから小型バス(日野ポンチョ)の乗り入れができないことを踏まえ、新たに用意されたワゴン型バス(日産キャラバン)が専用車として充てられています。 目標としていた利用者数(170人/日)に達しなかったことから、残念ながら令和6年3月末の実証実験終了に併せて運行を終了しました。 600A  仲町台駅→ 淡島神社前→都田地区センター・ケアプラザ→龍雲寺→仲町台駅 【循環外回り】 600B  仲町台駅→龍雲寺→都田地区センター・ケアプラザ→淡島神社前→仲町台駅 【循環内回り】 ※いずれも令和6年3月31日までの運行 ▲仲町台駅 珍しく夜に撮ってみました。どことなく異様な光景ですが、長い目で見ればありふれたものになるのかも知れません。 因みにこの日産キャラバンは定員が14名なので、運転には純粋な中型免許が必要です。尤も、乗務員の方々はもれなく大型免許を保有していますが。 ▲新開橋~折本町 IKEA港北を横目に緑産業道路に入ります。 ▲都田地区センター・ケアプラザ 令和4年に開設されたばかりで、首都高の横浜北西トンネルの直上に建てられています。 写真を見てもお分かりの通り、そこそこの勾配となっています。 ▲都田地区センター・ケアプラザ~龍雲寺 この区間では一部をフリー乗降区間としており、市交では初の試みと思われます。 奥の建物は都筑スポーツセンターです。 令和6年3月28日 公開 令和6年4月1日 系統廃止に伴い一部改稿

【路線バス探訪】横浜市交通局・2系統

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2系統(港南線)は昭和41年に開設された系統で、当初は大船駅と横浜駅前を結ぶ長距離路線でした。港南車庫前と県庁前および港湾病院を結ぶ路線になったのち、平成17年に港湾病院がみなと赤十字病院に移転統合すると、港南車庫前~みなと赤十字病院に落ち着きました。 病院へのアクセスが目的とはいえ、依然長距離路線だったことを踏まえ、令和3年のダイヤ改正により上大岡駅前を境に分断。港南車庫前発着は一部が出入庫便を兼ねるようになった一方、みなと赤十字病院発着は磯子所管となり平日7往復、土休日3往復にまで減便されました。 令和6年のダイヤ改正により、磯子所管となったみなと赤十字病院発着が運行終了となりました。路線の大部分が神奈中の船20、港61系統などと並行していることに加え、上大岡駅前~尾上町(関内駅)では市営地下鉄ブルーラインともほぼ並行していることから、代替路線は確保されているものと判断されたのでしょう。 2B  港南車庫前~日野小学校前~上大岡駅前 2E  上大岡駅前~吉野町駅前~日本大通り駅県庁前~みなと赤十字病院 ※令和6年3月31日までの運行 ▲上大岡駅前 約20年見られたこの行先も、上大岡駅では見られなくなりました。磯子所管ということでエアロスターもやってきます。 ▲向田橋~南小学校前 向田橋~弘明寺間は市交では本系統のみが走った単独区間で、2系統Eの廃止により撤退しました。 ▲本町4丁目~本町1丁目 本町三丁目交差点をこの方向に右折するこの光景も見納めとなりました。 ▲みなと赤十字病院 市交としては引き続き58系統が乗り入れますが、土休日は夜間1本に限られるため、土休日日中の乗り入れは消滅しています。 令和6年3月21日 公開 令和6年4月1日 2系統E廃止に伴い一部改稿

【路線バス探訪】横浜市交通局・304系統

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304系統(茅ケ崎線)は江田駅から御影橋・大原を経由し、北川橋南に至る路線として昭和63年に開設された系統です。程なくして設定されたみずきが丘経由が現在の路線の源流となっており、平成5年の市営地下鉄ブルーラインあざみ野延伸に伴う路線分割により、センター南駅以西が本系統として残りました。 異なる鉄道路線の駅同士を短絡で結ぶ系統ではありますが、いずれかの駅の徒歩圏であるバス停も多いからか需要はさほど高くはなく、現在は毎時1本程度の運行にとどまっています。 304E  江田駅~みずきが丘~センター南駅 ▲江田駅入口 並行する 301系統 も同様ですが、この付近は国道246号線との流出入も相まって混雑する箇所です(撮影時は夕方ながら珍しく空いていました)。それに加え、市交は東急田園都市線を挟んだ西口のロータリーを使用する関係で更に所要時間が延びがちとなりますので、ラッシュ時に早く駅に向かえるよう 江田駅入口 のバス停が設けられた経緯があります。 ▲折田公園前~みずきが丘 写真右側は折田不動公園で、港北ニュータウン開発前からある里山がそのまま残されています。 ▲折田公園前~みずきが丘 みずきが丘という名称は地名由来ではなく、バス停の西側に位置する「港北ニュータウンみずきが丘住宅」からきています。蛇足ながら、この道路は都筑区初の自転車レーンとして、平成24年に約1kmの通行帯が整備されました。 ▲荏田東~都筑区総合庁舎 中村交差点を左折すると区役所通りに入り、終点ももうすぐです。 並行する江田駅~荏田高校前については 301系統 も併せてご覧ください。

【路線バス探訪】横浜市交通局・301系統

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301系統(江田線)は江田駅から荏田南を経由し、仲町台駅に至る路線として平成5年より運行しています。かつては市が尾駅から大丸・荏田南を経由し、江田駅に至る路線でしたが、現在の路線は市営地下鉄ブルーラインのあざみ野延伸に伴う300系統の路線分割によって入れ替わる形で誕生しており、実質的に2代目の路線となります。 305系統に次ぐ港北ニュータウン地区の主力路線で、異なる鉄道路線の駅同士を結ぶこともあり深夜バスも双方向で運転されました。そのほか、中の瀬経由でセンター南駅へ行く路線や、江田駅~都筑ふれあいの丘駅の区間便もありましたが、現在はほぼ元あった路線のみに落ち着いています。 301G  江田駅~荏田南~向原~仲町台駅 301I  江田駅←荏田南←池田 (朝1本のみ) 370 A  江田駅→荏田南→向原→仲町台駅 (令和2年4月27日~運休、令和6年4月1日廃止) ▲江田駅入口~富士塚 荏田坂とも呼ばれる比較的なだらかな坂を上ります。写真右側にはかつて家電量販店のワットマンがありましたが、同社とは関連の無いリサイクルショップとインターネットカフェになったのち、いずれも閉店し現在は更地になっています。 ▲荏田高校前 304系統と合わせて本数が多いこともあってか、雨天時を中心に当校生徒の利用も見られます。 ▲都筑ふれあいの丘 背後の煙突は、ごみ焼却工場である都筑工場のものです。130mの高さを誇り、周辺に高い建築物が無いこともあって周辺のシンボルとなっています。平成23年に現在の白と青のツートンに塗り替えられました。 ▲向原 平台~仲町台駅間は本系統の単独区間となります。さすがニュータウンということで、随所に歩道橋が設けられ歩車分離が徹底しています。 荏田高校入口交差点から東側は片側3車線道路となり、江田駅付近の渋滞を除くと恵まれた路線環境です。 令和6年2月22日 公開 令和6年4月1日 深夜バス廃止に伴い一部修正

【路線バス探訪】横浜市交通局・73系統

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73系統(川和高校線)は昭和39年に開設された系統で、当初は中山駅前と川和高校前を結ぶ通学路線としての側面の強い系統でした。 港北ニュータウンの開発が進むと、路線を延伸する格好で都筑ふれあいの丘などを経由する循環線に移行しますが、長くは続かずセンター南駅を挟むかたちで2ルートに分断。後に当駅より東側を運行する都筑ふれあいの丘経由便は、80系統(2代目)として独立しました。 市営地下鉄グリーンラインの開業(平成20年)で都筑ふれあいの丘駅に乗り入れるようになった後、平成22年に半年間だけ運行された274系統の代替としてみずきが丘経由に変更され、とりわけ1日2~4往復しかバス運行が無かった荏田高校入口~牛谷戸間では大幅な本数増となりました。 輸送力調整を目的に、当時所管していた港北ニュータウン営業所に中型車が導入された平成8年以降は専らそれが宛がわれるようになりましたが、緑を経て若葉台に所管が移ったのち中型車が経年により廃車が進むと、大型車での運行がメインとなる時期もありました。緑に再移管された平成26年以降は、再び中型車の運行に戻っています。 令和5年のダイヤ改正によりセンター南駅を起終点とする循環運行に改められ、中山駅前からは撤退しました。区間増発と回送距離の兼ね合いか、午後運行の内回り便において瑞雲寺前止まりと川和町止まりが誕生。とりわけ後者はかつての3系統や43系統などで設定があった行先で、港北ニュータウン営業所の廃止以来となります。 73M  センター南駅→二の丸→川和町→みずきが丘→センター南駅  4本 【循環外回り・午前運行】 73L  センター南駅→みずきが丘→川和町→二の丸→センター南駅  平4本 土休5本 【循環内回り・午後運行】 73N  センター南駅→みずきが丘→川和町→瑞雲寺前  平2本 土休1本 73O  センター南駅→みずきが丘→川和町  1本 ※運行本数は令和5年1月現在のものです。 ▲華蔵橋 整備から長らく放置されたバスベイでしたが、平成28年になりようやく華蔵橋(けしょうはし)としてバス停が新設されました。 ▲ 川和高校前~牛谷戸間 右側は旧港北ニュータウン営業所の出入口で、かつて入庫便がこの経路を使用していました。本系統においては交差点の右左折回数を減らすためか平成29年10月に経路変更がなされ、同営業所廃止以来の市営バス乗り入れと

【路線バス探訪】横浜市交通局・305系統

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305系統(佐江戸線)は市が尾駅から石橋を経由し、中山駅北口に至る路線として平成2年に開設されました。加賀原付近は集合住宅も多いことに加え、京セラの事業所が所在する関係で双方向で利用者が多く、港北ニュータウン地区の主力路線です。 長らく市が尾駅と石橋の区間便に重きが置かれ深夜バスも運行されましたが、コロナ禍を経て東急バス市が尾中山線の運行減を補てんする狙いもあるのか、現在は通し便が主体となっています。 港北ニュータウン営業所の廃止後、周辺住民の着席需要を考慮したのか306系統と同じく川和高校入口始発の設定がありましたが、令和3年に川和中学校始発に短縮されています。また、このタイミングで若葉台との共管路線になりました。令和6年には、19時台の1本に中山駅北口~夕やけ橋の区間便が新たに設定されました。 305A  市が尾駅~見花山~石橋~中山駅北口 305B  市が尾駅~見花山~石橋 305C  川和中学校→石橋→中山駅北口 (平日朝3本のみ) 305D  夕やけ橋←石橋←中山駅北口 (夜1本のみ) 372A  市が尾駅→見花山→石橋 (令和2年4月27日~運休、令和6年4月1日廃止) ▲見花山~夕焼け橋間 富士見が丘交差点にて。この右折レーンに入るのは本系統のみです。 ▲石橋 東側には区間便の折り返しで使用する詰所が設けられており、横浜交通開発がフランチャイズ経営するファミリーマートを併設します。 なお、石橋バス停はこの詰所周辺と県道12号線上の2か所にあり、中山駅北口発着は往復ともに同名のバス停を二度通ります。 ▲千代橋~貝の坂間 県道12号線を僅かに走ると西(写真左側)に逸れ、かつて市交が運行していた東急バス市が尾中山線(市43系統)と合流します。 ▲青砥~蓮生寺前間 歩道は片側にしか無く、電柱も道路に張り出している昔ながらの区間です。 貝の坂~中山駅北口間は東急バス市が尾中山線との共通定期券協定区間(令和6年3月に発売終了)で、区間内は前面行先表示器にもその旨を表示します。 令和6年2月16日 公開 令和6年4月1日 ダイヤ改正に伴い一部改稿

【路線バス探訪】横浜市交通局・306系統

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306系統(大丸線)は市が尾駅からセンター南(現・都筑区総合庁舎)を経由し、あざみ野駅に至る路線として平成2年に開設されました。平成5年に市営地下鉄ブルーラインがあざみ野まで延伸するとセンター南駅で分割され、市が尾駅側は現在の本系統に、あざみ野駅側は311系統(初代)として独立しました。 港北ニュータウン営業所が所管していた頃は出入庫便が本系統に組まれ、区間便を含め多くのバス運行がありましたが、今日では概ね毎時2本に落ち着いています。平成19年に緑営業所に移管して久しいですが、周辺住民の着席需要からか始発の1本に限り、旧港北ニュータウン営業所にほど近い川和高校入口始発の区間便が今も設定されています。 平成20年のグリーンライン開業に合わせ、日中帯に限り大丸付近に設けられた都筑ふれあいの丘駅を経由するようになりました。若葉台との共管路線となった令和3年には、晴れて全便が同駅経由に変更。更に令和6年には、平日19時台の1本が見花山止まりに短縮されました。 306H  市が尾駅~見花山~都筑ふれあいの丘駅~センター南駅 306I  川和高校入口→見花山→都筑ふれあいの丘駅→センター南駅 (朝1本のみ) 306J  市が尾駅→見花山 (平日夜1本のみ) ▲東福寺前~東市が尾小学校前 県道12号線のバイパスとして整備された市道池辺市ケ尾線を駆け上がります。 ▲泉天ケ谷公園~川和高校入口間 右の敷地はかつて港北ニュータウン営業所が所在していましたが、廃止後は富士通の横浜港北データセンターとなっています。 ▲見花山~大丸間 本系統は305系統や124系統などと経路が重複する関係で単独区間は存在せず、この富士見が丘交差点で市が尾駅方向とセンター南駅方向を行き来するのが唯一の単独要素です。 ▲都筑ふれあいの丘駅~御影橋間 奥のAOKIは横浜港北総本店を名乗り、本社機能も有します。平成22年5月までは「次は、大丸、大丸。AOKI前でございます。」という車内放送広告も流していました。 令和6年2月14日 公開 令和6年4月1日 ダイヤ改正に伴い一部改稿