【路線バス探訪】横浜市交通局・13系統
13系統(綱島線)は、昭和20年の路線図にすでに鶴見駅西口~末吉橋の形で原形が見られる系統ですが、「のりあい自動車」で確認できる昭和17年の系統の中にはなく、戦時中にできたものと考えられます。この区間にほぼ重なる鶴見駅前~三ツ池道~末吉橋間の路線そのものは昭和9年にすでにありましたが、これは安善町~鶴見駅前間の系統が末吉橋に延長されたものです。
時代が進むにつれ、末吉橋から上末吉、駒岡と段階的に終点を延伸し、昭和33年には更に綱島駅前に延伸します。その後、鶴見駅前発着に改めるとともに駒岡発着は一の瀬発着に延伸されました。
新横浜駅前発着は、昭和56年に一の瀬~新横浜駅前として開設されたのが最初です。また平成に入ると深夜バスや急行便が新設。さらに新横浜駅前発着便が鶴見駅前まで延長しましたが、急行便は程なくして各停便に改められ、深夜バスにおいても、新型コロナウイルス感染症拡大の影響に伴う乗客減を受け、令和6年に廃止されたのはご承知の通りです。
時系列としては若干前後しますが、平成27年に廃止されたふれあいバス鶴見区(276系統)の一部区間を代替する格好で、同系統を運行した平日午前と午後の各1便に限り、一の瀬発着の復路の終点を鶴見駅前から鶴見郵便局前に延伸しています。
なお、終点となる綱島駅前のバスターミナルが手狭となっていたこともあり、新綱島駅の開業後に整備されたバス停に令和5年12月に移転。しかし、整備されたのはバスロータリーでなく市道上に設置されたバス停に過ぎず、乗務員休憩用のバス停車枠も無いこと、更に市交ののりばは1バースしか割り当てられなかったこともあり、のりばを共用する59系統と被らないよう配慮したのか、本系統の往路は綱島駅入口止まりとされました。綱島駅東口の再開発で今後運用は変わる可能性も考えられますが、しばらくは不便な状況が続きそうです。
- 13B 鶴見駅前~末吉橋~一の瀬
- 13E 鶴見駅前~末吉橋~一の瀬~新横浜駅前
- 13G 鶴見郵便局前←鶴見駅前←一の瀬(平日2便のみ)
- 13H 鶴見駅前→末吉橋→一の瀬→綱島駅入口
- 13I 鶴見駅前←末吉橋←一の瀬←新綱島駅
365A 鶴見駅前→末吉橋→一の瀬
(深夜バスは令和2年4月27日~運休、令和6年4月1日廃止)
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