【路線バス探訪】横浜市交通局・38系統

38系統(岸根線)は、横浜駅西口から港北小学校前に至る路線として、昭和34年に開設された系統です。なおこの系統番号は、かつて鶴見駅前~平安町~旭硝子前(現在の汐入町2丁目付近)で使用されており、2代目となります。

開設当初は浅間町が所管しましたが、昭和37年に終点が鶴見駅西口に延伸されると鶴見(初代、現在の港北)に移管されました。その後、更に鶴見駅前発着に延伸されますが、再び鶴見駅西口発着に戻ると六角橋・神大寺経由から三ツ沢グランド・大丸経由に変更されています。平成3年には現在のメイン路線となる荒立・白幡循環が運行を開始。第二京浜のすぐ西側でラケット状に回り、午前が内回り運行をするのに対し、午後は外回り運行となり市交では珍しい体系が採られています。

そのほか、84系統(2代目)を吸収した大口駅前発着や、鶴見駅西口~港北小学校前~松見町4丁目~わたうちだに~鶴見駅西口の循環線も存在しましたが、これらは平成19年の大規模再編成にて廃止。このうち大口駅前発着便の廃止にあたっては激変緩和措置として、他の廃止路線のルートと掛け合わせた290系統を2年間暫定運行。その後は本系統の新子安駅西口・大口駅東口経由便として吸収されました。また、残った横浜駅西口発着においても、大規模再編成で廃止された3・24・96系統(初代)をカバーするため東神奈川駅西口・六角橋経由に改められました。

令和6年には、新子安駅西口・大口駅東口経由便が84系統(4代目)として独立しました。

  • 38H 横浜駅西口→松見町→東高校前→白幡→鶴見駅西口
  • 38M 横浜駅西口←鶴屋町3丁目←松見町東高校前←白幡←鶴見駅西口
  • 38I 東神奈川駅西口~松見町東高校前~白幡~鶴見駅西口(平日朝夕のみ)
  • 38K 東神奈川駅西口←松見町(平日朝1本のみ)
  • 38C 港北小学校前→松見町→内路→鶴見駅西口(平日朝1本のみ)
  • 38E 鶴見駅西口→荒立→白幡→鶴見駅西口(午前のみ)
    38E 鶴見駅西口→白幡→荒立→鶴見駅西口(午後のみ)
  • 38F 東寺尾5丁目(のりば2)白幡→荒立→鶴見駅西口(平日朝1本のみ)
営業係数:121.3(令和5年度)

みやだいばし~飯山
▲みやだいばし~飯山
上部に架かる橋が由来のみやだいばしバス停は、平成29年まで郵便局前と名乗っていました。漢字では宮代橋と表記しますが、誤読を防ぐため敢えてひらがなとしたのでしょうか。

▲東寺尾2丁目
循環線が通る荒立~宝蔵院前は本系統の単独区間となります。

東高校前
▲東高校前
本校はいずれの駅からも距離に加えアップダウンがあるため通学はバス便頼りとなっており、これも含めて鶴見区のバス需要の高さがよく表れています。

神橋小学校前~六角橋6丁目
神橋小学校前~六角橋6丁目
右手の木の裏には六角橋公園プールがあり、夏季は子どもで賑わいます。

経路が重複する横浜駅西口~六角橋は3982系統を、六角橋北町~松見町は291系統を、内路~鶴見駅西口は41系統も併せてご覧ください。

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