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【路線バス探訪】横浜市交通局・124系統

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124系統(鴨池大橋線)は笹山団地から鴨池大橋を経由し、石橋に至る路線として平成16年に開設されました。この系統番号は、かつて根岸駅前~本牧市民公園前~本牧原~スカイウォーク前で使用されており、2代目となります。 平成29年まで運行した310系統のバリエーションともいえる路線で、鴨池大橋の開通により鶴見川を挟んだ南北間の行き来が実現したことから、それらを結ぶ路線として今日に至るまで唯一運行しています。 平成19年のららぽーと横浜開業に合わせて同施設への乗り入れを開始するとともに、石橋~センター南駅間を延伸。平成20年の市営地下鉄グリーンライン開業により、日中帯に都筑ふれあいの丘駅への乗り入れを開始。程なくして310系統として運行していた石橋~センター南駅便およびららぽーと横浜~センター南駅便も本系統に吸収されました。平成22年には、ららぽーと横浜への乗り入れを廃止する代わりに、至近距離にある出崎橋バス停をららぽーと横浜西に改称しました。このタイミングで、ららぽーと横浜発着は緑車庫前発着に延伸。更に平成31年には、晴れて全便が都筑ふれあいの丘駅経由となりました。 令和3年より、一部便を若葉台営業所が担当する共管路線となっています。 124G  石橋~ 都筑ふれあいの丘駅~ センター南駅 124K  笹山団地→笹山団地中央→辻山→ ららぽーと横浜西→石橋→都筑ふれあいの丘駅→センター南駅 124K  笹山団地中央←笹山団地←辻山←ららぽーと横浜西←石橋←都筑ふれあいの丘駅←センター南駅 124M  緑車庫~ ららぽーと横浜西 ~石橋~都筑ふれあいの丘駅~センター南駅 ▲笹山~辻山 上菅田町~鴨居町は本系統の単独区間で、竹林のある小山の脇も通ります。 ▲鴨池大橋 地上との行き来として階段とエレベータが整備されており、鴨居駅(北口から徒歩4分)とのアクセスも良好です。 ▲ららぽーと横浜西 かつては出崎橋と名乗ったバス停で、ららぽーと横浜へは東へ徒歩4分です。 周辺はパナソニックグループの敷地が広がっています。 ▲加賀原~川和中学校前 この辺りから港北ニュータウンに入り、左奥には京セラ横浜事業所が見えます。 経路が重複する石橋~センター南駅については、 305 ・ 306系統 も併せてご覧ください。

【路線バス探訪】横浜市交通局・28系統

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28系統(新羽町線)は中山駅北口から、ららぽーと横浜を経由して新羽駅に至る路線で、令和5年に開設されたばかりの系統です。本系統の開設と同時に41系統のららぽーと横浜発着が廃止されており、これまで新横浜駅および新羽駅から結んだ路線バスによるアクセス需要を中山駅に転移させた格好です。なおこの系統番号は、かつて平和台折返場~保土ケ谷駅~桜木町駅前~大さん橋~山下ふ頭で使用されており2代目となりますが、新羽に掛けた語呂合わせであるのは想像に難くありません。 当初は緑のみの所管でしたが、令和6年1月に平日ダイヤの約7割が港北に移管され、共管路線となりました。 28A  中山駅北口←ららぽーと横浜←新羽駅 28B  中山駅北口→ 西村橋→ ららぽーと横浜→新羽駅 ▲中山駅北口~西村橋 JR横浜線の川和踏切を横切ります。かつてここを通る市営バスと言えば、毎年11月の中山まつり開催時に中山駅前発着の路線がう回する際に通る程度のレアシーンでしたが、今日では本系統に加え80系統が終日通過する日常の光景となりました(41系統は令和6年の経路変更により撤退)。 ▲佐江戸中央~ららぽーと横浜 地蔵尊前~根岸前は、ららぽーと横浜周辺を除き路線バスが初めて通るようになった区間です。この辺りは緑産業道路を挟んだ両側にパナソニックグループの敷地が広がっており、さながら大阪府守口市のような雰囲気です。 ▲ららぽーと横浜 かつて同バス停は、敷地内に設けられた専用のりばにて発着していました。しかし、土休日は自家用車の交通集中による渋滞がたびたび発生することに加え、構造上右折進入ができない関係でららぽーと横浜を一周する経路を執ることも相まって定時運行に支障をきたしていたことから、本系統の開設に併せて写真の緑産業道路上に移設されました。 ▲大竹~新羽駅 緑産業道路から続くこの市道川崎町田線は平成8年より4車線化事業を進めていますが、写真の辺りは工事も進まず長きに渡りかつての風景を残しています。

【路線バス探訪】横浜市交通局・136系統

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136系統(ズーラシア線)は中山駅前から寺山町を経由し、よこはま動物園に至る路線として平成11年に開設されました。文字通りズーラシアへのアクセスの一翼を担う路線で、その殆どが相鉄バスのエリアに乗り入れる格好となっており、市営バスとしては専ら単独区間となります。 全区間に渡り相鉄バスの旭14系統と重複しますが、同系統は朝時間帯かつ往路のみの運行と路線の性格が大きく異なることもあり、共通定期券の設定はありません。また、本系統に関してもズーラシアの開園時間に合わせて運行されており、通常ダイヤにおいて早朝や夜間の運行はありません。 平成27年にズーラシアの新エリアがオープンしたことに併せ、土休日ダイヤの14時台までの往路に限りよこはま動物園北門まで路線が延伸されています。 136A  中山駅前←寺山町←よこはま動物園 136M  中山駅前→寺山町→よこはま動物園 136N  中山駅前→寺山町→よこはま動物園→よこはま動物園北門 ▲中山中学校入口 中原街道を南下しますが、境まではひたすら上り坂となります。市営が後から参入していることもあり、沿道のバス停は今日に至るまで相鉄が管理しています。 ▲上白根入口~横浜旭陵高校坂下 写真では左奥に僅かに見えますが、ひかりが丘の団地群を横目に走ります。相鉄バスが(旭14系統を除き)そこを経由するのに対し、本系統は立ち寄らず中原街道を直進します。これはズーラシアへの速達性と、民業圧迫にならないよう配慮した結果なのかも知れません。 ▲よこはま動物園 この名が正式名称ということもあり、バス停そのものはズーラシアを名乗りません。土地柄からか各地へのアクセスは相鉄バスが中心で、このほか横市交から移譲された5系統にて神奈中バスが乗り入れます。 ▲よこはま動物園北門 正門側に比べると簡素なロータリーですが、近年は里山ガーデンの開園もあって存在感を増しています。

【路線バス探訪】横浜市交通局・98系統

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98系統(新治町線)は中山駅前から十日市場駅前を経て長津田駅前に至る路線で、令和3年に 23系統 から独立した系統です。なおこの系統番号は、かつて滝頭→県庁前→桜木町駅前→日ノ出町1丁目→滝頭で使用されており2代目となります。 23系統時代は中山駅前~十日市場駅前~長津田駅前~片町~田奈駅~徳恩寺前~奈良北団地折返場を結ぶ長距離路線でしたが、系統独立にあたり長津田駅前以北は十日市場駅前発着に短縮したうえで177系統に分割し、残った長津田駅前以南が本系統として再出発しました。 98A  中山駅前←新治町←十日市場駅前←上の原←長津田駅前 98D  中山駅前→緑区役所前→新治町→十日市場駅前→上の原→長津田駅前 98B  中山駅前←新治町←十日市場駅前 (朝1本のみ) 98C  十日市場駅前←上の原←長津田駅前 (平日夜2本のみ) ▲新治小学校前~ 宝袋寺前 ( ほうたいじまえ ) 宝袋寺前 まではJR横浜線の真横を並走します。写真では上手く表現できなかったので、踏切と絡めてみました。この市道山下長津田線は十日市場交差点まで4車線化が完了しており、恵まれた路線環境です。 ▲石橋~グリーンハイツ前 撮影時点では既に散り始めていますが、サクラと絡めて撮ってみました。 ▲上の原~いぶき野 グリーンハイツ前~いぶき野は旧道を経由しており、道路改良前のかつての雰囲気を残しています。ここでは、一時停止ののち優先道路をまたいでいるのも注目です。 ▲長津田駅前 この南口ロータリーは再整備の工事が平成25年ごろから本格化していますが、用地取得が難航したこともあって完成にはまだまだ時間が掛かりそうな雰囲気です(記事投稿時点で事業は令和8年度までに延長されています)。また、合流する交差点は信号が無いうえに交通量が多く、ボトルネックになりがちです。

【路線バス探訪】横浜市交通局・23系統

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23系統(奈良町線)は中山駅前から長津田駅前を経由し、奈良町に至る路線として昭和25年より運行されている系統です。 当初は十日市場団地および奈良町と各駅を結ぶ路線としての役割を果たしましたが、昭和51年に霧が丘高校前発着が誕生し通学路線の役割も担うようになったのち、昭和54年に新設されたJR横浜線十日市場駅への乗り入れを経て、当時開発が進んだ若葉台団地および霧が丘団地とのアクセス路線へと主軸を転身していきました。 またこの頃、青葉台駅に乗り入れたい横市交と若葉台中央に乗り入れたい東急バスの思惑が一致したのか、相互乗り入れという恰好で昭和58年に東急バス青葉台営業所と共同運行(十日市場線、青23系統)を開始。このほか、神奈中も23・峰02・境21系統で十日市場駅前~若葉台中央を通ることから三社局の共通定期券が長らく発売されていましたが、東急バスの運賃改定に伴い横市交側で制度維持が困難になったことを踏まえ、令和6年に発売を終了しました。 このほか、霧が丘地区から緑区役所へのアクセス対策からか、中山駅前と若葉台中央を結ぶ路線が存在しますが、令和3年のダイヤ改正によりその殆どが205系統に置き換えられました。なお、本系統のルーツともいえる長津田駅前および奈良北団地折返場発着便においては、令和3年に98系統と177系統にそれぞれ独立しています。 23M  青葉台駅~十日市場駅前~郵便局前~若葉台中央 23N  十日市場駅前~ 郵便局前~ 若葉台中央 23S  青葉台駅〜十日市場駅〜新治町〜三保中央 23L  中山駅前← 新治町←十日市場駅前← 郵便局前← 若葉台中央 (平日夕方1便のみ) 23U  中山駅前→緑区役所前→ 新治町→十日市場駅前→ 郵便局前→ 若葉台中央 (平日朝1便のみ) ▲青葉台駅 東急バスだけで見ても1日1,600本以上が発着する一大ターミナルで、横市交においても他系統と合わせ1日500本以上が発着するバス交通の要衝です。その本数の多さゆえに、降車場や停車枠の不足が土休日ダイヤでも顕著です。 ▲青葉台営業所前~十日市場駅前 東名高速道路をくぐり、カーブする坂を上りきると十日市場駅です。 ▲郵便局前 中山谷 ( なかざんや ) ~霧が丘高校前は本系統の単独区間となりますが、日中でも毎時最低4本以上、民間バス便を含めると概ね毎時6本以上の運行が確保されています

【路線バス探訪】横浜市交通局・55系統、345系統

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55系統(若葉台西線)はヴィンテージ前から長津田南、十日市場駅前を経由し、青葉台駅に至る路線として平成7年に開設された系統です。なおこの系統番号は、かつて桜木町駅前~関内駅北口~亀の橋~山元町~旭台~市電保存館前で使用されており、2代目となります。 数ある若葉台団地関連の系統のうち、同団地の西側住民に向けた路線で、当初は往路の全便がヴィンテージ前発とされ、復路においても旭中央病院着とされたのが大きな特徴でした。その後、住民要望を受け平成18年に若葉台中央への乗り入れを開始しましたが、曜日を問わず朝8時台までは周辺住民の着席需要に配慮し、現在もヴィンテージ前発とされています。 また、急行便として345系統を平成23年より運行しており、沿道に校舎を構える星槎中学校および星槎高校の登下校需要に併せ、途中は十日市場駅前、星槎中学校最寄りの霧が丘西および星槎高校前にのみ停車します。 55E  若葉台中央~長津田南~十日市場駅前~青葉台駅 55A  ヴィンテージ前→長津田南→十日市場駅前→青葉台駅 (朝のみ) 55B  ヴィンテージ前→ 長津田南→ 十日市場駅前 (平日朝のみ) 55F  若葉台中央← 長津田南 ←十日市場駅前 345C  若葉台中央← 長津田南←十日市場駅前←青葉台駅(平日朝2本のみ) 345D  若葉台中央~長津田南~十日市場駅前(平日2往復のみ) ▲ヴィンテージ前~星槎高校前 この特徴ある名称は、バス停のすぐ近くにある有料老人ホーム「ヴィンテージ・ヴィラ横浜」に由来します。 ▲星槎高校前~長津田南 この区間はアップダウンとカーブが続きます。 ▲北部斎場入口~長津田台 本系統の単独区間である霧ケ谷以南のうち、長津田南~長津田台の周辺は市街化調整区域となっており、両側には木々が生い茂ています。そのためか、路上駐車の温床にもなっており実質的に片側1車線となることも珍しくありません。 ▲ 中山谷 ( なかざんや ) 23系統や65系統に加え205系統も合流し、路線バス運行が大幅に増える区間です。 後ろのカーブした建物は昭和大学の学生寮で、さらにその奥には同大学の横浜キャンパスを構えます。

【路線バス探訪】横浜市交通局・65系統

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65系統(霧が丘線)は十日市場駅前から霧が丘高校前を経由し、若葉台折返場に至る路線として、JR横浜線十日市場駅が新設された昭和54年に開設された系統です。 23系統をベースに、若葉台中央の南側に位置した若葉台折返場(現在の若葉台近隣公園前付近)を結び、若葉台団地の南側住民に向けた路線となっています。昭和57年に保育園前を介して若葉台中央に延伸したのち、平成元年にはその間を地区公園経由とした経路も新設。現在はこの地区公園経由が主体となっています。 本系統は横市交初の深夜バスが運行された記念すべき路線で、昭和62年から運行。これは全国の公営事業者で初めての取り組みでした。平成27年には大貫谷公園(現、星槎高校前)に延伸されるといった利便性強化もなされましたが、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う利用者減を受け、令和2年を最後に運行が休止。その後、令和6年に正式に廃止されたのはご承知の通りです。 55A  青葉台駅~ 十日市場駅前~霧が丘公園前~保育園前~ 若葉台中央 55B  十日市場駅前 ~ 霧が丘公園前~ 保育園前~ 若葉台中央 55F  青葉台駅~ 十日市場駅前~ 霧が丘公園前~ 地区公園~ 若葉台中央 55G  十日市場駅前~ 霧が丘公園前~ 地区公園~ 若葉台中央 350C  青葉台駅→十日市場駅前→ 霧が丘公園前→地 区公園→ 若葉台中央 350D  十日市場駅前→ 霧が丘公園前→地 区公園→ 若葉台中央 350E  青葉台駅→十日市場駅前→ 霧が丘公園前→地 区公園→ 若葉台中央→星槎高校前 (深夜バスは令和2年4月27日~運休、令和6年4月1日廃止) ▲若葉台中学校前~若葉台近隣公園前 写真左側がかつて若葉台折返場だった場所で、現在は日向根公園の一部となっています。 ▲若葉台南 115・116系統に加え40系統も民間に移譲された今日では、若葉台中央以南を走行する唯一の系統となりました。 ▲若葉台南~保育園前 この辺りは若葉台団地からは外れる格好となり、戸建ての住宅も並んでいます。 ▲地区公園 地区公園の正体は若葉台公園で、その生い茂った木々から若葉台団地開発前の名残が感じられます。