【路線バス探訪】横浜市交通局・86系統
86系統(生麦線)は横浜駅前から生麦を経由し、鶴見駅前に至る路線として、昭和41年に開設された市電3系統の代替路線のひとつです。運行開始の翌年には生麦~鶴見駅前が廃止され現在のルートとなりますが、一時は宝町を大回りする経路も存在しました。
時代が進むにつれ本数は減少され、今日では7・48系統の出入庫系統として平日と土曜の数便のみが設定されており、休日ダイヤでは運行がありません。令和3年のダイヤ改正で、土曜の往路に限り新高島駅前経由に変更されています。
- 86A 横浜駅前(→洲崎神社前)~入江橋~生麦
- 86B 横浜駅前→新高島駅前→入江橋→生麦(土曜夕1便のみ)
営業係数:327.6(令和5年度)
▲洲崎神社前~神奈川公園前
神奈川公園前までは48系統と経路を共にし、そこそこバス運行のある区間です。
▲新高島駅前
かつてあかいくつMルート(令和2年廃止)も通ったことから、広告付き上屋を備える立派なバス停ですが、記事執筆時点でここにバスが来るのは週1日1本の本系統のみ。当駅周辺は横浜駅から徒歩圏なので、路線バスの需要は低いのでしょう。以上を踏まえると、広告付き上屋の維持のために経由させている感があります。
なおバス停こそはありませんが、反対側は89・109・168系統に加えベイサイドブルーも通ります。
▲神奈川警察署前~東神奈川駅入口
令和5年に世間を騒がせたビッグモーターはWECARSに装いを改め、この東神奈川店には同社本社機能の一部が入ります。
▲生麦
滝頭と並び、市電時代の電停名を継承した営業所最寄りのバス停名です。生麦始発は18・19・181系統にもありますが、横浜駅方向に出庫するのは本系統のみです。
元々はこの東側(現在の生麦地区センター)に鶴見車庫前バス停、そして鶴見営業所(初代)がありましたが、手狭になったことから昭和56年に現在の港北営業所に移転しました。現在の鶴見営業所(2代目)はこの地で昭和28年ごろに市電生麦車庫と併存する形で生麦詰所からスタートし、派出所、営業所と格上げしたのち、港北営業所移転に際してここが鶴見営業所を冠するようになりました。
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