【路線バス探訪】横浜市交通局・26系統
26系統(小港橋線)は横浜駅前から大桟橋(現、大さん橋入口)、市庁前(現、港町)を経由し、再度横浜駅前に至る循環路線として昭和34年に開設された系統です。なおこの系統番号は、かつて六浦橋~金沢八景~町屋~金沢中学校前~白山道で使用されており、2代目となります。
昭和36年から循環運行を変更して横浜駅前~小港橋となり、昭和44年に本牧市民公園前に延伸しました。またその後に港湾住宅前(現、本牧ポートハイツ前)へ分岐して、D突堤の整備が進むとともにさらに本牧ふ頭、海づり桟橋と延伸を重ね、昭和61年に横浜港シンボルタワーまで行く路線になりました。
かつては山下公園通りの混雑対策として、土休日の往路は他の系統と同じく中華街入口を経由していましたが、みなとみらい線が開業した平成16年のダイヤ改正にて解消され、現在はダイヤを問わず山下公園通りを走行します。
平成29年のダイヤ改正にて、平日朝の復路を347系統の急行便に改め運行を開始しました。桜木町駅前~横浜駅改札口前において急行運転を行い、途中バス停は通過となります。
長らく海づり桟橋発着を主体としていましたが、令和元年のダイヤ改正で新たに設定された港湾カレッジ前発着に取って代わり、毎時1便程度存在した横浜港シンボルタワー発着はおろか、海づり桟橋発着も大幅に減便となりました。また、港湾関係者の利便性向上を目的に、新規乗り入れとなる本牧TOC発着も新たに設定されたほか、347系統の系統番号は消滅し急行便も26系統に統一されました。
- 26B 横浜駅前~大さん橋入口~本牧車庫前
- 26C 横浜駅前~大さん橋入口~海づり桟橋~横浜港シンボルタワー
- 26D 横浜駅前~大さん橋入口~海づり桟橋
- 26F 横浜駅前~大さん橋入口~本牧ポートハイツ
- 26K 横浜駅前~大さん橋入口~本牧TOC
- 26L 横浜駅前~大さん橋入口~港湾カレッジ前
- 26M 横浜駅前←大さん橋入口←本牧車庫前
- 26N 横浜駅前←大さん橋入口←海づり桟橋(平日朝1便のみ)
- 26O 横浜駅前←大さん橋入口←港湾カレッジ前
- 26P 横浜駅前←大さん橋入口←本牧TOC
営業係数:134.8(令和5年度)
▲横浜税関前~大さん橋入口
横浜三塔の一角としてクイーンの塔で名高い横浜税関の横を通ります。この箇所はベイサイドブルーも通りますが、一般系統としては本系統のみの実質的な単独区間です。
▲港湾カレッジ前
正式には港湾職業能力開発短期大学校横浜校といい、厚生労働省が管轄する大学校です。かつてこの敷地はトレーラー置き場でしたが、同バス停発着便の開設によりその大部分がバス折返場に転用されました。
▲海づり桟橋
市内に3か所ある海づり施設のひとつで、昭和53年に開園。神奈川県内で最も古い有料海づり施設で、関東地方で見てもそれの草分け的な存在となっています。
▲横浜港シンボルタワー
敷地内の一番手前にバス転回場を有し、ここで客扱いをします。タワー内の36.5mの高さに位置する展望室は無料で入場できます。
※路線紹介文の歴史部分の執筆にあたっては、rissさんにご協力をいただきました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。
令和7年3月8日 路線紹介文を加筆修正
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