【路線バス探訪】横浜市交通局・41系統(川向町折返場発着)
41系統(川向町線)は鶴見駅西口から菊名駅前を経由し、川向町に至る路線として昭和28年に開設された系統です。今回は本系統から、川向町折返場を発着する路線を取り上げます。
運行開始当初の川向町と現在の川向町折返場は厳密には位置が異なるようで、昭和39年に一度東方町発着に変更されたのち、昭和44年に現在の川向町折返場に落ち着きました。
本系統は市交の数あるバス路線でも有数のドル箱系統で、コロナ禍となっていた令和4年度においても9億6千万円余りと10億円に迫る収入があります。それを裏付けるように、鶴見駅西口側ではデータイムでも毎時5、6本運行されており乗客も多いです。
平成19年のららぽーと横浜の開業に併せ、川向町折返場発着の一部を延伸する形でららぽーと横浜への乗り入れを開始しましたが、6系統の開設に伴い平成22年に鶴見駅西口~ららぽーと横浜便は廃止され、その後、令和4年の28系統開設と引き換えに新横浜駅前~ららぽーと横浜便および新羽駅~川向町折返場便も廃止されました。
令和6年に菊名記念病院前バス停が新設(川向町方面のみ)され、往復で同一経路ながら運行パターンが一部変更されています。
- 41J 鶴見駅西口→内路→菊名記念病院前→大倉山駅前→川向町折返場
- 41B 鶴見駅西口←内路←大倉山駅前←川向町折返場
- 41C 鶴見駅西口←内路←大倉山駅前←新羽駅(平日、土曜朝1本のみ)
- 41H 新横浜駅前~内路~大倉山駅前~川向町折返場
- 41I 港北車庫前~内路~大倉山駅前~川向町折返場
355A 鶴見駅西口→内路→大倉山駅前→川向町折返場(深夜バスは令和2年4月27日~運休、令和6年4月1日廃止)
営業係数:99.6(令和5年度)
▲わたうちだに~法隆寺前
当地周辺は文献において綿内谷 の表記が見られますが、「たに」と読ませるためにバス停では敢えてひらがなで表記したのかも知れません。
この辺りはかつてうっそうとした雰囲気がありましたが、首都高速横浜北線および馬場出入口の建設に伴い大きく姿を変え、片側2車線の立派な道路が整備されました。
平成元年に開館した多目的ホールで、西武鉄道グループが運営。周辺にある新横浜プリンスホテル・プリンスペペを含め、長らく鉄道の乗り入れが無いなか新横浜駅の北側において西武村を形成しています。
▲東急住宅前
川向町方面にのみ設けられた新羽駅にほど近いバス停で、北に100mほど進んだ所に存在する新羽町東急住宅のエリアに由来します。その名称から東急バスが走ってそうなエリアですが、ここを通るのは市交の本系統のみです。
▲川向町折返場
県道12号線の川向町交差点そばに位置する折返場で、同県道上にある川向町バス停と区別する意味合いから折返場の名を冠します。
令和6年7月13日 公開
令和6年10月2日 営業係数を記載
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