【路線バス探訪】横浜市交通局・31系統
31系統(大口線)は、昭和26年に市役所前(現、二ツ谷町)から大口仲町を経由し、六角橋に至る路線として運行が開始されましたが、翌年には六角橋から今は無き神奈川大学前経由で横浜駅西口まで延長し、さらにほどなく起終点とも横浜駅西口にして循環運行になりました。
また、昭和37年から神奈川大学前(この頃は六角橋南町)経由を東神奈川駅西口経由に変更し、さらに大口駅前や入江町2丁目(後の入江2丁目)を経路に加え、また昭和50年代の終わりに六角橋、白楽駅前を経由していた区間を現在の白幡の急坂を通るルートに改めましたが、それでやっとほぼ現在に通じるものになりました。また、昭和49年には中型車が投入されました。
なお、白幡・大口方面の路線自体は昭和20年の路線図にも見られ、この系統の前身になる系統は戦時中すでにあったことがわかります。
その後、平成19年に大口駅前で分断され現在の往復路線とされ、入江2丁目バス停は廃止。JR横浜線の入江踏切は通らなくなりました。平成28年には所管がこれまでの浅間町から保土ケ谷に変更されたのち、令和6年のダイヤ改正で各日の最終便が白幡東町止まりとされています。
- 31B 横浜駅西口→東神奈川駅西口→大口駅前
- 31C 横浜駅西口←東神奈川駅西口←白幡東町商店街←大口駅前
- 31D 横浜駅西口→東神奈川駅西口→白幡東町(夜1便のみ)
営業係数:196.9(令和5年度)
▲白楽~白幡西町入口
この手前の東白楽で36系統などと分かれ本系統の単独区間となりますが、白楽を過ぎて右折すると写真の急坂が待ち受けます。
▲白幡上町~白幡向町
何十年も路線バスが走る区間の割には、手前の道路の停止線が奥に描かれており、路線バス左折時はクルマがいないことが前提のようです。
▲白幡仲町~白幡東町
白幡仲町から白幡東町は往路と復路でルートが異なり、往路はこの交差点を右折し59系統のルートを僅かながら走ります。
▲白幡東町商店街~白幡東町
対する復路は白幡東町商店街を通り、この鋭角な交差点をポンチョで器用に右折する姿は見応えがあります。
※路線紹介文の歴史部分の執筆にあたっては、rissさんにご協力をいただきました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。
令和7年3月5日 路線紹介文を加筆修正
令和7年3月14日 一部修正
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