【路線バス探訪】横浜市交通局・53系統
53系統(児童遊園地線)は平和台折返場から保土ヶ谷駅東口を経由し、横浜駅西口に至る路線として平成15年より運行している系統です。なおこの系統番号は、かつて戸塚駅東口〜上永谷駅前〜吉原〜上大岡駅前で使用しており、2代目となります。
本系統は相鉄バスの児童遊園地線(旭3系統)を引き継いだもので、同社としてはエリア外を走る路線でした。市交が平成12年に212系統を開設するとそちらに乗客が流れたこと、また当時相鉄が合理化の一環で路線網を縮小していたことが移譲の要因になったものと考えられ、民営から公営に運行事業者が変わるという全国で見ても希有な事例となりました。
なお、市交への移管に伴い児童遊園地前〜平和台折返場が延伸(児童遊園地前の折返場閉鎖に伴う)されたほか、系統番号は相鉄時代の旭3をリスペクトした53が用いられました(当時下1ケタが3となる番号では唯一空き番だったため)。
運行開始以来浅間町が所管していましたが、令和3年に保土ケ谷に移管されました。その後、令和4年のダイヤ改正により廃止された28系統(初代)の代替として、横浜駅西口発着を一部振り返る形で保土ケ谷車庫前発着が新設されました。但し、往復で運行されている点が同系統時代とは異なります。
- 53B 平和台折返場~永田町中央~保土ケ谷駅東口
- 53C 平和台折返場~永田町中央~保土ケ谷駅東口~横浜駅西口
- 53D 平和台折返場~永田町中央~保土ケ谷駅東口~保土ケ谷車庫前
営業係数:150.9(令和5年度)
▲横浜駅西口~北幸2丁目
ここは横市交としては横浜駅西口発着時代の109系統の復路で通っていた程度で、現在は本系統の数少ない単独区間となっています。奥の鉄塔は、NTTコミュニケーションズの横浜西ビルのものです。令和6年9月27日 公開
令和6年9月29日 相鉄時代の系統番号に誤記があったため訂正
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