【路線バス探訪】横浜市交通局・177系統
177系統(奈良町線)は十日市場駅前から稲荷前を経由し、奈良北団地折返場に至る路線で、令和3年に23系統から独立した系統です。
23系統時代は中山駅前~十日市場駅前~長津田駅前~片町~田奈駅~徳恩寺前~奈良北団地折返場を結ぶ長距離路線でしたが、系統独立にあたり十日市場駅前発着に短縮され、長津田駅前は経由しなくなりました(国道246号線を経由した下長津田~下恩田間は撤退)。
平成19年の大規模再編成にあたって、東急田園都市線を挟んだ北側の路線はすべて民間移譲とする計画もあったそうですが、採算面で折り合いが付かなかったのか、本系統が同線より北側では唯一市交の路線として存続しています。
免許維持路線を除くと、青葉台営業所前~
- 177A 十日市場駅前~稲荷前~徳恩寺前~奈良北団地折返場
営業係数:234.9(令和5年度)
東急田園都市線で最も乗降客数の少ない駅で、それを反映するかの如く路線バスの運行も本系統と、神奈中と東急バスがいずれも1日1本来る程度の規模の小ささです。
▲恩田~中恩田
この付近はあかね台とを短絡するバイパスが建設中ですが、事業化から四半世紀余りが経った今も開通の見通しは立っていません。それでも工事は進行していますので、ゆくゆくは大きく姿を変えることになるでしょう。
▲北ケ谷〜こどもの国入口
その名に反して?入場ゲートは間近にあります。その証拠に、東急と小田急のバス停は「こどもの国」と名乗ります。
少し手前の神前橋以北は小田急バスも並行しますが、市交のバス停には入りたがらないようで同社管理のバス停を独立して置いています。全国的に見ればそれが至極普通ではありますが、どことなく力関係の差がうかがえます。
▲奈良北団地折返場
かねてから市営バス最西端の地としてファンの間では有名です。
かつてここは43・118系統も乗り入れましたが、いずれも東急バスに移譲され市交はやや肩身が狭くなっています。
経路が重複する十日市場駅前~青葉台営業所は、23系統も併せてご覧ください。
令和6年5月22日 公開
令和6年10月1日 営業係数を記載
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