【路線バス探訪】横浜市交通局・302系統
302系統(東山田線)は新横浜駅前から新開橋を経由し、北川橋南に至る路線として昭和61年に開設された系統です。のちに北山田(現在のすみれが丘入口交差点付近)、研究所前と延伸を重ね、センター南駅を経由し港北ニュータウン営業所に至る路線も運行するなど子系統も増えましたが、市営地下鉄ブルーラインのあざみ野延伸に伴い新横浜駅前~研究所前の路線は廃止され、仲町台駅発着など港北ニュータウン地区で完結する路線に整理されました。
このタイミングで東急バスが新北川橋~センター北駅(ニュータウン北線、後の北302系統)での運行を開始しており、同区間では共通定期券を発行する共同運行路線となりました。後述する市交の大規模再編成後も路線は存続するも、平成20年の市営地下鉄グリーンラインの開業により廃止され、同社は新北川橋から撤退しました。
少々前後しますが平成19年の大規模再編成においては、港北ニュータウン営業所の廃止も相まって本系統は大幅に縮小され、仲町台駅~新北川橋のみが存続されました。しかし翌年に市営地下鉄グリーンラインが開業すると、新北川橋~東山田駅(旧、百石橋)が延伸され、同区間が市交として復活しました。
平成22年には88系統(初代)と統合し、仲町台駅~新北川橋~東山田駅~勝田~仲町台駅~大原~センター南駅と6の字運行をするようになりましたが、程なくして途中の仲町台駅の乗り入れは無くなり、今日に至ります。
- 302C 仲町台駅~港北工業団地~東山田駅~勝田~大原~センター南駅
- 302M 仲町台駅~港北工業団地~東山田駅(県道102号発/バスロータリー着)
- 302N 仲町台駅←港北工業団地←東山田駅(バスロータリー発)
営業係数:226.3(令和5年度)
▲新北川橋
かつては右手のファミリーマート一帯が折返場で、88系統(初代)に加え東急バスニュータウン北線(た91・北302系統)がここを発着していました。平成14年にこのファミリーマートがオープンするとその裏を間借りする格好となり、ひっそりとしたものになりました。88系統との統合で用途を失うと、駐車場を拡大したほか民間企業にその土地を貸し付けています。
▲東山田駅
かつては百石橋と名乗ったバス停で、市交の復活区間の一つです。県道102号線上にも東急バス管理のバス停がありますが、本系統は往路の全便がこのバスロータリーに乗り入れます。
▲勝田
東急バス勝田折返所の横を通ります。綱島駅からの路線の多くがここで折り返すほか、さらに江田駅に行く路線もここを横切ります。
同社では先述の通りかつては新北川橋発着も存在し、後述する道中坂下を含めると近隣に折返場が3か所も存在していたことになります。
▲大原~中丸
かつては先述の88系統に加え、303系統や東急バス北山田線(南33・南53系統)が通りましたが、今や本系統のみです。
~おまけ~
▲道中坂下
横市交としては地下鉄グリーンラインが開業した平成20年に撤退した(初代88系統、かつては307系統も運行)エリアですが、平日朝夕の一部の区間便に限り、現在もここを利用して折り返します。
令和6年5月24日 公開
令和6年10月1日 営業係数を記載
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