【路線バス探訪】横浜市交通局・92系統
92系統(笹山団地線)は笹山団地から横浜駅西口に至る路線として、昭和42年に開設された系統です。
梅の木以東で急行運転を行っており、それより先は梅の木保育園前(復路のみ)、川島町、上星川、和田町、峯小学校前、洪福寺と横浜駅西口にのみ停車します。長らく緑の所管でしたが、平成20年の交通開発への管理委託を機に保土ケ谷に移管されました。その後、令和2年に副所管として緑が再び加わり、共管路線となりました。
平成21年より鶴屋町3丁目交差点の混雑対策として、土休日ダイヤの往路に限りその手前の浅間下交差点で右折し、通過扱いながら岡野町を経由します。洪福寺発車後は、ご丁寧にその旨を伝える車内合成音声も流れています。
ダイヤ改正の度に減便が続いていますが、令和6年のダイヤ改正にて、一部便を振り返る形で保土ケ谷車庫前発着が新設。長距離運行の是正として、運行区間の短縮も始まった格好となります。
- 92A 笹山団地→笹山団地中央→梅の木→洪福寺→横浜駅西口(平日のみ)
- 92B 笹山団地中央←笹山団地←梅の木←洪福寺←横浜駅西口
- 92C 笹山団地→笹山団地中央→梅の木→洪福寺→(岡野町)→横浜駅西口(土休日のみ)
- 92D 笹山団地→笹山団地中央→梅の木→保土ケ谷車庫前
- 92E 笹山団地中央←笹山団地←梅の木←保土ケ谷車庫前
営業係数:173.2(令和5年度)
昭和42年より順次入居が開始された県営団地で、笹山団地中央の南側の路地には笹山商店街が形成されています。時計が止まっているのはご愛嬌でしょうか。
▲川島町〜上星川(その1)
国道16号線に入り、環状2号線を潜ると片側2車線となります。
83系統の梅の木経由便が廃止された令和4年に単独区間になってしまった箇所で、途中の西谷妙福寺前、杉山神社前、保土ケ谷中学校前は通過となるため、本系統が通りながらも実質的な市交の撤退バス停となっています(ただしバス停の管理は市交が継続)。
▲川島町〜上星川(その2)
この辺りは国道16号線のすぐ横まで相鉄線が迫っています。左奥の高架は東海道貨物線で、騒音等防止の観点からシェルター状に覆われています。
▲浅間下〜岡野町
先述の通り、土休日の往路は通過扱いながら岡野町を経由しており、路線図に無い経路を走行しています(神奈中の62系統も同様)。
蛇足ながら、中ドアの窓が接着式となった290系エルガは令和6年時点で市交には5台しか存在せず、更に横浜駅西口に乗り入れるのはこの緑所属の1944号車のみと隠れレア車となっています。
令和6年8月19日 公開
令和6年10月2日 営業係数を記載
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