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【路線バス探訪】横浜市交通局・295系統

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295系統(菅田新横浜線)は菅田町からケアプラザ入口を経由し、新横浜駅前に至る路線として平成24年に開設された系統です。比較的新しいものですが、歴史を紐解くとかつてほぼ同じ経路で120系統(2代目、平成19年廃止)が存在しており、事実上同系統が復活した格好となります。 しかながら290番台とされた系統番号から暫定運行の扱いで、当初は日中のみの4往復からスタートし、平成25年に朝晩を含めた8往復に増強しました。ただ翌年に本運行に移行すると、3往復に減便。輸送実態に即したものとは思われますが、その内訳は午前に往路3便、午後に復路3便と実質的に片側運行に近いダイヤとなり、今日に至ります。 菅田町詰所の閉鎖に伴い、令和6年のダイヤ改正により西菅田団地発着に短縮されています。 295B  西菅田団地~ケアプラザ入口~ 新横浜駅前 営業係数:180.7 (令和5年度) ▲小川橋~道路碑前 ケアプラザ入口までひたすら菅田道路を進み、 36系統 と経路を共にします。 この付近で丁字路を右左折しますが、ここで僅かに相鉄バス浜1系統と経路が重複します。同系統は横浜駅西口から位置こそ違えど西菅田団地(一部便は新横浜駅まで)を結び、36系統と合わせ路線性格が似通っています。 ▲ケアプラザ入口~山王森公園前 この丁字路は本来右折禁止ですが、路線バスに限りそれが認められています。それもあってか、バス右折時は追い越し車線を走る後続車が詰まりがちです。 ▲山王森公園前 本系統の開設により新設されたバス停で、ゆえに本系統のみが通る単独区間です。 ▲又口橋〜新横浜駅前 この区間はバス停の距離が長く、750mもあります。かつては前述の120系統のほか、3・41・121系統も通りましたが、民間移譲も相まって現在は本系統と 129系統 のみとなりました。 経路が重複する西菅田団地~ケアプラザ入口については、 12 ・ 36系統 も併せてご覧ください。 令和6年7月29日 公開 令和6年10月2日 営業係数を記載

【路線バス探訪】横浜市交通局・6系統

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6系統(太尾新道線)は新横浜駅前から太尾新道、トレッサ横浜を経由して鶴見駅西口に至る路線として、平成22年に開設された系統です。この系統番号は市交の中でも再使用が繰り返され、直近ではかつて青葉台駅~青葉台営業所前~田奈駅~こどもの国入口~奈良北団地折返場で使用されており、6代目となります。 太尾新道と大倉山駅前、トレッサ横浜などを結ぶ路線として、本数僅少だった41系統の新横浜駅前~新羽駅便のほか、104系統の梶山発着便の大半を振り返る形で新設されました。当時のポスターはトレッサ横浜や三ツ池公園へのお出かけに便利と銘打った内容で、日中に運行される通し便と、平日のラッシュ時に運行される梶山発着の組み合わせでした。 令和4年10月のダイヤ改正により、鶴見駅西口発着が廃止され全便が梶山止まりに短縮されました。 6B  新横浜駅前 → 太尾新道→太尾西住宅→下町会館前→大倉山駅前→ 梶山 6D  新横浜駅前 ← 太尾新道←下町会館前←太尾西住宅← 大倉山駅前← 梶山 営業係数:112.4 (令和5年度) ▲港北土木事務所前~太尾小学校前 かつて41系統の新横浜駅前~新羽駅便が通った区間で、消滅して久しい地名を冠する太尾新道を進みます。 ▲大倉山駅前~港北区総合庁舎前 駅周辺は商店街が続きますが、その土地柄もあってか路上駐車も多く、乗務員泣かせの箇所です。すぐ後ろの高架には東海道新幹線も通ります。 本系統は開設以来、3色LED車については系統番号のフォントが市交では見慣れないものとなっています(ほかに48系統と一時期の73系統が該当)。 ▲陸橋下 この辺りは周辺より標高が高くなっており、奥のマンションの裏手に三ツ池公園があります。 ▲梶山 環状2号線から少し路地を進んだ所にあるここには梶山詰所が併設され、主に鶴見駅前からの区間便が折り返しで使用します。 経路が重複する新横浜駅前~横浜アリーナ前は、 41系統 を、港北区総合庁舎前~梶山は 104系統 も併せてご覧ください。 令和6年7月24日 公開 令和6年10月2日 営業係数を記載

【路線バス探訪】横浜市交通局・210系統

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210系統(境木線)は東戸塚駅前から境木中学校前に至る路線として、平成7年に開設された系統です。小型車となる日野リエッセが初投入された記念すべき路線で、この系統を皮切りにコミュニティバス的な性格を持つ路線の新設が進みました。 平成9年には平戸2丁目を経由する循環線が新設され、また21世紀に入りグリーンタウン入口周辺の直線道路が整備されたことで現在のルートが確立。また、これまで増発でカバーしてきた乗客増への対応は、道路環境の改善により中型車投入にシフトしていくこととなり、平成17年より開始。運行本数としては減少しますが、1便当たりの輸送力が向上するため収支改善にも寄与しました。その後、平成29年の中型車増車により、晴れて全便が中型車運行に切り替えられました。 東戸塚駅前を22時以降に発車する便においては、境木中学校前は折返場にも乗り入れ2か所に停車します。 210F  東戸塚駅前~境木中学校前 210G  東戸塚駅前→境木中学校前 → 平戸2丁目 → 平戸幼稚園入口 → 境木中学校前 → 東戸塚駅前 210I  東戸塚駅前→境木中学校前→平戸2丁目→平戸幼稚園入口 210H  町内会館入口→平戸2丁目→境木中学校前→東戸塚駅前 (朝1本のみ) 210J  東戸塚駅前→境木中学校前(折返場) → 平戸2丁目 → 平戸幼稚園入口 → 境木中学校前 → 東戸塚駅前 (平日夜2本、休日夜1本のみ) 210K  東戸塚駅前→境木中学校前 (折返場) →平戸2丁目→平戸幼稚園入口 (平休夜2本、土曜夜3本のみ) 374A  東戸塚駅前→境木中学校 前 →平戸2丁目→平戸幼稚園入口→境木中学校前→東戸塚駅 前 374B  東戸塚駅 前 →境木中学校 前 →平戸2丁目→平戸幼稚園入口 374C  東戸塚駅 前 →境木中学校 前 →町内会館入口 (深夜バスは令和2年4月27日~運休、令和6年4月1日廃止) 営業係数: 77.0 (令和5年度) ▲東戸塚駅前 当駅にはかつては203・206系統も乗り入れましたが、いずれも神奈中に移譲され、現在は駅北側の境木本町方面とを行き来する中型車のみが乗り入れます。 ▲境木中学校前 東戸塚駅前を21時台までに発車する便は、この中学校の東側のバス停にのみ停車します。 ▲平戸3丁目~町内会館入口 平戸の住宅街を進みます。 ▲平戸幼稚園入口~平戸3丁目 平

【路線バス探訪】横浜市交通局・41系統(鶴見駅西口発着)

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41系統(川向町線)は鶴見駅西口から菊名駅前を経由し、川向町に至る路線として昭和28年に開設された系統です。今回は本系統から、鶴見駅西口を発着する路線を取り上げます。 昭和56年の港北営業所(現在の2代目)開設に併せ、新横浜駅前発着の路線の運行を開始。現在も続く基幹路線のひとつとなっています。字幕表示器においては横浜駅と区別する意味合いがあったのか、青地で 新横浜駅 と表記していたのが特徴(他系統でも同様)でした。 昭和63年には深夜バスの運行を開始し、大倉山駅前から川向町折返場に至る深夜バス独自の区間便も存在しました(356系統)が、こちらは平成24年に廃止されました。その後も残った355系統もコロナ禍で運行を休止し、令和6年に正式に廃止されています。 かつては新羽町折返場(現在のセブン-イレブン横浜新羽町店)とを結ぶ区間便も存在しましたが、平成5年の市営地下鉄ブルーライン延伸により新羽駅が開業し、そちらに起終点を改めました。なお、同駅発着便は令和5年のダイヤ改正により消滅しています。 令和6年に菊名記念病院前バス停が新設(川向町方面のみ)され、往復で同一経路ながら運行パターンが変更されました。 41K  鶴見駅西口→内路→菊名記念病院前→港北車庫前→ 新横浜駅前 41D  鶴見駅西口←内路←港北車庫前← 新横浜駅前 41L  鶴見駅西口→内路→ 菊名記念病院前→ 港北車庫前 41E  鶴見駅西口←内路←港北車庫前 41M  東寺尾5丁目→内路→ 菊名記念病院前→ 港北車庫前→ 新横浜駅前 (朝1本のみ) 355B  鶴見駅西口→内路→港北車庫前 (深夜バスは令和2年4月27日~運休、令和6年4月1日廃止) 営業係数: 99.6 (令和5年度) ▲総持寺前 鶴見駅西口から出る一方通行路を抜けた所にあります。文字通り總持寺が西側にあり、その学校法人(総持学園)が運営する鶴見大学ならびに歯学部付属病院も構えます。 ▲東福寺前(鶴見区) かつて右手奥に花月園競輪場がありましたが平成22年に廃止され、記事執筆時点ではUR都市機構が主体となるマンションの宅地造成が行われています。 ▲岸谷公園入口~岸谷2丁目 柳町~飯山はカーブの続く狭い道を通ります。 ▲新菊名橋~大豆戸交差点 この大豆戸交差点は本系統の接点で、写真左手が鶴見駅西口方向、右手が川向町・中山駅北口方向、そして奥

【路線バス探訪】横浜市交通局・41系統(川向町折返場発着)

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41系統(川向町線)は鶴見駅西口から菊名駅前を経由し、川向町に至る路線として昭和28年に開設された系統です。今回は本系統から、川向町折返場を発着する路線を取り上げます。 運行開始当初の川向町と現在の川向町折返場は厳密には位置が異なるようで、昭和39年に一度東方町発着に変更されたのち、昭和44年に現在の川向町折返場に落ち着きました。 本系統は市交の数あるバス路線でも有数のドル箱系統で、コロナ禍となっていた令和4年度においても9億6千万円余りと10億円に迫る収入があります。それを裏付けるように、鶴見駅西口側ではデータイムでも毎時5、6本運行されており乗客も多いです。 平成19年のららぽーと横浜の開業に併せ、川向町折返場発着の一部を延伸する形でららぽーと横浜への乗り入れを開始しましたが、6系統の開設に伴い平成22年に鶴見駅西口~ららぽーと横浜便は廃止され、その後、令和4年の 28系統 開設と引き換えに新横浜駅前~ららぽーと横浜便および新羽駅~川向町折返場便も廃止されました。 令和6年に菊名記念病院前バス停が新設(川向町方面のみ)され、往復で同一経路ながら運行パターンが一部変更されています。 41J  鶴見駅西口→内路→菊名記念病院前→大倉山駅前→川向町折返場 41B  鶴見駅西口← 内路 ← 大倉山駅前←川向町折返場 41C  鶴見駅西口← 内路 ← 大倉山駅前←新羽駅 (平日、土曜朝1本のみ) 41H  新横浜駅前 ~内路~大倉山駅前~川向町折返場 41I  港北車庫前 ~ 内路~ 大倉山駅前~川向町折返場 355A  鶴見駅西口→内路→大倉山駅前→川向町折返場 (深夜バスは令和2年4月27日~運休、令和6年4月1日廃止) 営業係数: 99.6 (令和5年度) ▲わたうちだに~法隆寺前 当地周辺は文献において 綿内谷 ( わたうちやと ) の表記が見られますが、「たに」と読ませるためにバス停では敢えてひらがなで表記したのかも知れません。 この辺りはかつてうっそうとした雰囲気がありましたが、首都高速横浜北線および馬場出入口の建設に伴い大きく姿を変え、片側2車線の立派な道路が整備されました。 ▲横浜アリーナ前 平成元年に開館した多目的ホールで、西武鉄道グループが運営。周辺にある新横浜プリンスホテル・プリンスペペを含め、長らく鉄道の乗り入れが無いなか新横浜駅の北側において西武

【路線バス探訪】横浜市交通局・129系統

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129系統(新横羽沢線)は、新横浜駅前から東泉寺前を経由して鶴ヶ峰駅に至る路線として、平成5年に開設された系統です。 121系統が平成19年に神奈中へ、また令和に入り44系統、83系統が相鉄バスにそれぞれ移譲された今日では、羽沢町を東西に貫く市交唯一の路線となっていまいました。 平成10年以降、経費節減のため中型車がメインとなっていた時期がありましたが、2010年代に入った頃には既に大型車メインに戻っていたものとみられます(所管する港北は平成27年を以て中型車の配置が消滅)。 令和4年のバス停名改称(旭硝子→上菅田東部公園)に併せてLED表示器のROMが改修され、鶴ケ峰駅は大きい「ケ」表記となりました。同駅名はかねてから鶴ヶ峰と鶴ケ峰で表記ゆれがありますが、元々の地名表記に合わせた格好です。 129A  新横浜駅前 ~東泉寺前~鶴ケ峰駅 129B  新横浜駅前 ~ 東泉寺前~ 上菅田東部公園 営業係数:150.4 (令和5年度) ▲港神境~菅田町入口 三枚町までは環状2号線を下り、片や高架ながら東海道新幹線と並走します。 ▲羽沢団地前 丘のてっぺんにあるバス停で、後ろに横浜ランドマークタワーを望むことができます。 ▲羽沢幼稚園入口~ 神保境 沿道は住宅などが並びますが、この辺りに限っては建物が無く比較的開けています。 ▲神保境~上菅田東部公園 平日の朝ラッシュ時は渋滞する国道16号線を避ける格好で、鶴ケ峰駅までは行かず上菅田東部公園止まりとなります。 ここは抜け道としての需要が高い割にはご覧の通り道路幅員が狭く、83系統を譲受した相鉄バスを含め通行に苦慮しそうです。 経路が重複する新横浜駅前~又口橋は 295系統 を、寺下橋~鶴ケ峰駅は 211 ・ 248系統 も併せてご覧ください。 令和6年7月10日 公開 令和6年10月2日 営業係数を記載

【路線バス探訪】横浜市交通局・318系統

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318系統(龍雲寺線)は平成6年よりセンター南駅〜二の丸〜星ケ谷〜仲町台駅で運行していた308系統の言わば区間便に相当し、同系統の代替として平成29年に開設された系統です。 路線短絡化による収支改善を目的に北部病院を経由しなくなったことに加え、都筑ふれあいの丘駅発着をメインに据えたのが特徴です。ただし、センター南駅発着も少ないながらも残されています。令和5年に 600系統 が開設されると本数は半滅しセンター南駅発着が多数を占めることとなりましたが、翌年に同系統が運行を終えると元のダイヤに戻されました。 308系統時代は道路狭あいを理由に小型車運行としていましたが、緑が所管する現在は 73系統 および 80系統 と組ダイヤとしている関係で全便が原則中型車で運行されます。 318A  都筑ふれあいの丘駅~ 二の丸~龍雲寺~ 仲町台駅 318B  センター南駅~都筑ふれあいの丘駅~二の丸~龍雲寺~仲町台駅 営業係数:286.3 (令和5年度) ▲清水〜原庭 アンダーパスをまたぎ、側道から合流します。ありがちな光景ですが、市交では意外にもここだけの存在です。遠くに見える高いビルは横浜ランドマークタワーです。 ▲数沢〜龍雲寺 市街化調整区域となっている東方町を進みます。この道路は信号が無いこともあり、抜け道としての需要が高く交通量も多めです。 ▲源東院〜折本北 この区間は急なカーブが続き、大型車だと通行に難儀しそうです。 ▲長福寺前 片側3車線の市道新横浜東山田線に合流すると、終点はもうすぐです。かつて中型車が充当されることもあった頃の 300系統 をほうふつとする風景です。 令和6年7月8日 公開 令和6年10月2日 営業係数を記載

【路線バス探訪】横浜市交通局・300系統

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300系統(大熊線)は新横浜駅前から新開橋・都筑ふれあいの丘を経由し、江田駅に至る路線として昭和58年に開設。港北ニュータウン開発のれい明期から運行する歴史ある系統です。 平成5年に市営地下鉄ブルーラインがあざみ野まで延伸すると、新設された仲町台駅への乗り入れを開始するとともに、仲町台駅~江田駅は 301系統 として独立。本系統は新横浜駅前~仲町台駅~都筑ふれあいの丘~センター南駅の路線とされました。その後、平成19年の大規模再編成を前にセンター南駅発着から仲町台駅発着に短縮され、当初は港北インター~仲町台駅間も廃止する計画でしたが、中止となったのか長らく現状維持が続きました。 令和5年のダイヤ改正により96系統と 600系統 に分割されましたが、朝ラッシュ需要として大型車を投入する必要性から、平日朝の1往復のみ本系統が残されました。翌年に600系統が運行を終えると平日8往復、土休日3往復に増便。事実上の復活といえそうですが、減便された96系統の補完として前述の平日朝1往復以外は川向南耕地経由とされたため、これまでの路線とは若干異なっています。 300E  新横浜駅前 (→横浜労災病院前)〜浜鳥橋~港北インター~仲町台駅 (平日朝1往復のみ) 300F  新横浜駅前 →横浜労災病院前→ 浜鳥橋→港北インター→ 川向南耕地 →仲町台駅 300G  新横浜駅前 ← 浜鳥橋←港北インター← 川向南耕地 ←仲町台駅 営業係数:135.8 (令和5年度) ▲日産スタジアム前〜矢之根 その名の通り、日産スタジアムを横目に進みます。珍しいことに市交と東急でバス停が別々になっており、復路に至ってはバス停の位置すら異なります。 ただイベントや試合開催時は鉄道でのアクセス(小机駅、新横浜駅から徒歩)がメインで、土休日が3往復のみとなった今日では本系統によるアクセスは不便になりました。コロナ前は40分間隔で運行していたのですが。 ▲港北インター~新開橋 かつては第三京浜のみが通るインターチェンジでしたが首都高横浜北線および同北西線の開通と、それに伴う横浜港北JCTの整備で大きく様変わりしました。 本系統はほぼ全便がここを左折して川向南耕地を経由するため、直進する経路を採るのは平日朝の1往復のみです。 ▲新開橋 IKEA港北を横目に走ります。千葉県船橋市に次ぐ国内2号店として平成18年にオ

【路線バス探訪】横浜市交通局・41系統(中山駅北口発着)

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41系統(川向町線)は鶴見駅西口から菊名駅前を経由し、川向町に至る路線として昭和28年に開設された系統です。今回は本系統から、中山駅北口を発着する路線を取り上げます。 昭和36年に川向町から延伸する形で中山駅前への乗り入れを開始し、昭和57年に新横浜駅前~中山駅前の路線を新設。現在の路線の礎となります。かつては鶴見駅西口からの通し便や、川向町折返場から小机駅前、新横浜駅前を経由し中山駅前に大回りする路線、また緑担当便も存在しましたが、いずれも平成19年の大規模再編成により姿を消しました。さらに、平成25年に240系統ののりばをねん出するため、中山駅北口発着に変更されています。 平成19年にららぽーと横浜が開業すると、新横浜駅前および新羽駅前からのアクセス需要を見越して同施設への乗り入れが開始されましたが、定時性確保に難があったこともあり令和5年に乗り入れを取りやめ、同時に新設された 28系統 に役目を移しました。 長らく地蔵尊前経由としていましたが、令和6年のダイヤ改正に伴う経路変更により、 305系統 と同じ貝の坂経由に変更されました。中山駅側において、経路を28系統と棲み分けた格好になります。 41N  新横浜駅前 →港北車庫前→ 下町会館前 →新羽駅前→貝の坂→中山駅北口 41O  新横浜駅前 ←港北車庫前← 下町会館前 ←新羽駅前←貝の坂←中山駅北口 41P  港北車庫前→ 下町会館前 →新羽駅前→貝の坂→中山駅北口 (平日朝1本のみ) 営業係数: 99.6 (令和5年度) ▲太尾堤~下町会館前 本系統のうちこの中山駅北口発着便は 下町会館前 を経由し、反対に太尾西住宅には止まりません。太尾新道に続くこの通りは、沿道に緑が多いのが特徴です。 ▲梅田橋 平成29年に310系統が廃止され、根岸前~佐江戸は本系統の単独区間となりました。ここは神奈川運輸支局がすぐ横にあり、市営バスを含めた横浜ナンバーの全ての登録車はもれなく一度は訪れる場所です。 ▲藪根~佐江戸 県道12号線を西に進み、道幅も狭く歩道の無い区間も通ります。 ▲石橋~貝の坂 令和6年の経路変更により新たに通るようになった区間で、ここは坂の途中ながら堀割とされた区間です。 車両はすっかり標準化が進みましたが、長らく緑(港北NT)のエリアであるここに港北の車両が乗り入れるのは新鮮です。 経路が重複する石橋

【路線バス探訪】横浜市交通局・36、326系統

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36系統(菅田町線)は市役所(現、二ツ谷町)から菅田町に至る路線として、昭和27年に開設された系統です。 遅くとも昭和34年ごろには横浜駅西口発着となり、その後終点を中山駅前に延伸。この頃になると浅間町車庫前発着も誕生しており、今日に至るまで緑と浅間町の共管路線となっています。昭和41年以降、八反橋や神大寺入口へ向かう路線も新設されましたが、こちらは平成8年に82系統として独立しました。このタイミングで、これまで存在した浅間町車庫前、新横浜駅前、中山駅前の発着便はすべて廃止され、現在のシンプルな路線体系が確立されました。 平成23年に急行便として326系統が開設され、当初は菅田町発も存在しましたが令和4年に全便が緑車庫前発に延伸されました。菅田町入口~神大寺と神奈川大学入口から先において急行運転を行います。 36B  横浜駅西口→ 東神奈川駅西口→ 西菅田団地 →菅田町→緑車庫前 36N  横浜駅西口← 東神奈川駅西口← 西菅田団地 ← 菅田町← 緑車庫前 36C  横浜駅西口→ 東神奈川駅西口→ 菅田町→緑車庫前 36O  横浜駅西口← 東神奈川駅西口← 菅田町←緑車庫前 36F  横浜駅西口← 東神奈川駅西口 ←西菅田団地 36H  横浜駅西口→ 東神奈川駅西口 →西菅田団地 36J  東神奈川駅西口~ 西菅田団地 ~菅田町~緑車庫前 (平日、土曜のみ) 36K  東神奈川駅西口~菅田町~緑車庫前 (平日、土曜のみ) 36G  東神奈川駅西口 ~西菅田団地 (平日、土曜のみ) 326C  横浜駅西口←東神奈川駅西口←西菅田団地←菅田町←緑車庫前 377A  東神奈川駅西口→西菅田団地→菅田町→緑車庫前 (深夜バスは令和2年4月27日~運休、令和6年4月1日廃止) 営業係数: 93.6 (令和5年度) ▲菅田町入口~熊の堂 この手のホテルの横を走るのは珍しい気がしたので絡めてみました。この付近はS字カーブが続きます。 ▲猿渡 この辺りは菅田道路を挟んだ北側も市街化調整区域で、建物も無く開けています。奥の高架は第三京浜です。 ▲長導寺前~中村 左手のフィットケア・デポ菅田店は令和の今もネオン管の看板が輝いていましたので、敢えて夜に撮ってみました。 ▲南通 緑区に入り鴨居駅にほど近いこの辺りは歩道が無いうえ、カーブのため見通しが悪くなっています。毎時1本程度ある西菅田