【路線バス探訪】横浜市交通局・27系統
27系統(安善町線)は鶴見駅前から大東町を経由し、安善町に至る路線として、昭和7年に開設された系統です。 これだけを見ると今とさほど変わらない路線に思えますが、かつては鶴見駅前を出ると少し南下して汐見橋を渡り、現在はバス運行の無いおしゃもじ稲荷前を通った後に東潮田(現、潮田神社前)、そして大東町に至り、更にその先も大東町交差点を直進し、これまた現在はバス運行の無い朝日町一丁目を経由していたようです。 その後、昭和33年に汐鶴橋経由に変更され、昭和42年に朝日町一丁目経由から入船橋経由に、更に昭和44年に復路が東潮田経由から仲通1丁目経由に変更されたことで近年まで続いた経路が確立しました。そのほか、起点が上末吉、そして一の瀬へ、終点側も安善町岸壁まで延伸された時期もありました。 平成26年のダイヤ改正にて、15系統と一部経路を入れ替える形で復路を仲通1丁目経由から現在の汐入町2丁目経由に変更。更に9時台から16時台は汐見橋経由とされ、かつて通った経路が一部復活しました。 令和4年のダイヤ改正で復路の全便が汐鶴橋経由に統一されたほか、18系統との組ダイヤとされたことで全便が中型車による運行に切り替えられました。 27A 鶴見駅前→ 汐鶴橋→ 潮田神社前→安善町 27C 鶴見駅前←汐鶴橋←汐入町2丁目←安善町 営業係数:146.0 (令和5年度) ▲汐鶴橋通~潮田町2丁目 汐鶴橋を渡り、中央分離帯にイチョウが植えられた潮風大通りを南下します。 ▲潮田町2丁目~潮田神社前 交差点を左折すると潮田銀座に入り、沿道にはモダンな街灯が約750mに渡り続きます。 ▲安善駅前 当駅から東側には米軍の貯油施設に続く専用線が分岐しており、そこから拝島駅を介して横田基地へとジェット燃料を輸送する、いわゆる米タンと呼ばれる貨物列車を週2日運行しています。 ▲安善町 終点到着後は、シェルルブリカンツジャパン横浜事業所の構内に乗り入れ休憩を取り、鶴見駅前に向け折り返します。 同事業所はかつて昭和シェル石油のものでしたが、出光興産との経営統合を受けて潤滑油事業が独立し、本家シェル(イギリス)の子会社に株式譲渡されました。