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【路線バス探訪】横浜市交通局・39系統

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39系統(東本郷線)は横浜駅西口から六角橋、東本郷町を経由し中山駅前に至る路線で、昭和53年に開設された系統です。なおこの系統番号は、かつて長者町5丁目~生麦~鶴見駅前で使用されており、2代目となります。 泉谷寺前~鴨居駅前が道路狭あいなことから、平成9年以降は1系統とともに当時新製配置された中型車が優先的に投入されていましたが、平成19年の大規模再編成により並行路線である3・24・96系統(初代)が廃止されると本系統に乗客が集中したこともあり、平成22年ごろには再び大型車のみが充当されるようになっています。 令和3年のダイヤ改正で定時運行と長距離運行において課題のあった中山駅前発着がほぼ消滅し、専ら緑車庫前止まりとされました。 39A  横浜駅西口→ 東神奈川駅西口→ 東本郷町→緑車庫前→中山駅前 (平日夜1本のみ) 39B  横浜駅西口~ 東神奈川駅西口~ 東本郷町~緑車庫前 39C  東神奈川駅西口→東本郷町→緑車庫前→中山駅前 (平日朝1本のみ) 39G  緑車庫前←小机駅前 (平日朝2本のみ) 39H  横浜駅西口← 東神奈川駅西口← 東本郷町←緑車庫前←緑消防署前←中山駅前 (平日朝1本のみ) 373B  横浜駅西口→東神奈川駅西口→東本郷町 →緑車庫前 →中山駅前 (深夜バスは令和2年4月27日~運休、令和6年4月1日廃止) 営業係数:110.5 (令和5年度) ▲鶴屋町3丁目 かつて本系統は第2ターミナルから発車していたことが関係しているのか、青木橋方面からやって来る系統では平成19年まで運行した3・96系統(初代)も含め、長きに渡り当バス停を経由しています。 その後、平成25年の経路変更により、35・ 36系統 など他系統も全便ここを経由するようになりました。 ▲岸根谷戸 東神奈川駅西口から県道12号線を進みます。3系統無き今、六角橋北町~鴨居駅前(一部区間を除く)と比較的長い距離が本系統の単独区間となっており、同区間の輸送を一手に担っています。 ▲小机駅前 かつて当駅着の路線もありました(当駅発は令和6年10月に復活)が、専ら相鉄バスの浜1系統が乗り入れるのみです。駅前ロータリーを整備する計画が平成14年に立ち上がっていますが、土地取得に難航しているのか20年余りが経った今も大きな動きはありません。 ▲ 泉谷寺 ( せんこくじ ) 団地前~東本郷

【路線バス探訪】横浜市交通局・104系統

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104系統(師岡線)は、新横浜駅前から末吉橋を経由し鶴見駅前に至る路線として、昭和45年に開設された系統です。 新横浜駅前~駒岡車庫では臨港バス新横浜線(鶴02系統)と並行するほか、終点も同じく鶴見駅西口となりますが利用者、本数がともに多い路線です。専ら片側2車線以上の道路を通るその恵まれた路線環境から、かつて存在した標準尺車も優先的に充てられていました。 梶山止まりの区間便はかつてはそこそこの本数がありましたが、平成22年に新設された 6系統(6代目) にその殆どが振り替えられ、現在は僅かな本数のみが残ります。 104A  新横浜駅前 →トレッサ横浜→宝泉寺前→鶴見駅西口 104A  新横浜駅前 ←トレッサ横浜←末吉橋←鶴見駅入口 104B  新横浜駅前 ~トレッサ横浜~梶山 (往路は平日朝夜1本のみ、復路は朝のみ) 営業係数: 84.3 (令和5年度) ▲港北区総合庁舎前~南谷戸 41系統 がこの手前で南に逸れるのに対し、本系統は環状2号線をひらすら進みます。 ▲トレッサ横浜 トヨタグループが開発・運営するショッピングモールで、同社の工場や物流拠点の跡地に建設し、平成19年にオープンしました。それゆえか、館内では複数のチャネルの自動車ディーラーも並行展開されています。当バス停はかつて、路線名の由来にもなった師岡を名乗りました。 ▲駒岡車庫 臨港バス鶴見営業所の最寄りとなるバス停で、市交が他社営業所の最寄りを通る数少ないバス停です(他に 青葉台営業所前 、杉田平和町が存在)。ここに限っては臨港バスの権利主張があったのかは不明ですが、バス停は同社が管理しています。 ▲鶴見駅入口 西口ロータリーが手狭であることと同バス停は臨港バスに分があるのか、復路の始発は14系統とともにロータリーの外れに追いやられています。 経路が重複する港北区総合庁舎前~梶山については、 6系統 も併せてご覧ください。 令和6年6月25日 公開 令和6年10月2日 営業係数を記載

【路線バス探訪】横浜市交通局・211系統

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211系統(福寿荘線)は鶴ヶ峰駅から福寿荘前に至る路線として、平成8年に開設された系統です。市交でも五本の指に入るであろう短距離路線(2.06km)ですが、終点の福寿荘前が高台に位置することもあり、毎時2本の本数が確保されバス需要の高い路線です。 当初は若葉台所管で5系統の運用グループに組み込まれたこともあり大型車が投入されましたが、平成16年に218系統が開設されると保土ケ谷に移管され、同系統とダイヤを組む小型車運用となりました。ゆえに、大型車で運行できるにも関わらず小型車投入を強いられている悲運な路線でもあります。しかし、5系統や115系統が民間移譲されたことを踏まえると、遅かれ早かれこのような格好になるのは運命だったのかも知れません。 211A  鶴ケ峰駅~旭環境センター前~福寿荘前 営業係数:128.9 (令和5年度) ▲鶴ケ峰駅 市交の西のターミナルのひとつで、本系統のほか 129系統 が乗り入れます。 先述の通りかつては5系統や115系統も運行していましたが、いずれも神奈中に移譲された結果、相鉄沿線で見るとここが最西端となってしまいました。 ▲白根不動入口 国道16号線を進みます。ここは交通量が多く、朝夕は渋滞に悩まされる区間です。 ▲旭環境センター前~福寿荘前 市内に4か所あるごみ焼却工場のひとつですが、バス停においては長きに渡り旭工場でなく旭環境センター前と名乗ります。 ▲福寿荘前 旭環境センター前から40mも標高が上がる高台に位置します。福寿荘とは、高齢者が健康で明るい生活を楽しむための老人福祉センター(の旭区における名称)で、市内各区に1か所設置されています。 令和6年6月19日 公開 令和6年10月2日 営業係数を記載

【路線バス探訪】横浜市交通局・56系統

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56系統(竹山団地線)は、鴨居駅前から鴨居町を経由して竹山団地折返場に至る路線で、昭和45年に開設された系統です。開設当初から神奈中大和営業所との共同運行路線(平成17年、大和営業所中山操車所に移管したのち平成29年、中山営業所に移管)で共通定期券も発売しており、運行本数は綺麗に二分され両者でダイヤ調整もなされています。 1.85kmの短距離路線ながら団地輸送の需要の高さを示しているのか、平日のラッシュ時は神奈中便や 172・256系統 を含め毎時7、8本運行されるほか、土曜日午前中も毎時6本(10分間隔)にて運行され本数の多さに恵まれています。 かつて運行された深夜バスは本系統に加え62系統の役割も果たした経路となっており、竹山団地折返場を出るとそのまま南下して笹山団地を周回し、更にその先は現在の 248系統 のルートで千丸台団地まで足を延ばしていました。従来竹山団地と笹山団地の間はバス便が通っておらず、理由としてはそれぞれの住民の着席需要に配慮していた説が濃厚ですが、コロナ禍に伴う深夜バスの運休後、令和3年に172・256系統が新設されたことで両団地が結ばれることになりました。 56A  鴨居駅前~鴨居町~竹山団地折返場 353A  鴨居駅前→鴨居町→竹山団地折返場 →笹山団地中央 →西谷駅前→千丸台団地 (深夜バスは令和2年4月27日~運休、令和6年4月1日廃止) 営業係数: 83.9 (令和5年度) ▲鴨居駅前~中村通 鴨池大橋へ合流させるためとはいえ、この鴨池大橋南側交差点は随分と無理のある接続です。 ▲鴨居町~竹山団地入口 この丁字路の先は、菅田町に抜けるトンネル(市道山下長津田線)が建設予定で、ゆくゆくは大きく姿が変わる見通しです。 ▲竹山団地入口 竹山団地群を横目に進みます。 ▲竹山団地折返場 奥からやってきた往路便は折返場内で降車扱いをし、休憩ののちUターンをして鴨居駅方面へ向かいます。神奈中においては本系統に加え、日中帯に中山駅からの1系統も乗り入れます。 令和6年6月14日 公開 令和6年10月2日 営業係数を記載

【路線バス探訪】横浜市交通局・12系統

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12系統(西菅田町線)は横浜駅西口から 大丸 ( だいまる ) 、菅田町を経て港北車庫(現、緑車庫前)に至る路線として、昭和43年に開設された系統です。 開設から程なくして西菅田団地への乗り入れを開始するとともに、同バス停発着が設定。昭和59年には悲願となる白山高校(昭和51年創立)への乗り入れを果たし、通学路線としての役割を果たすようになりました。平成8年に横浜駅西口~西菅田団地が廃止(同区間は81系統に代替、平成19年廃止)されると、鴨居駅前および中山駅前と白山高校、西菅田団地を結ぶ現在の路線が確立されました。 令和3年のダイヤ改正により 39系統 のほぼ全便が緑車庫前止まりになったことに併せ、その補てんとして本系統の中山駅前発着が増発されました。また、長距離運行の是正ということなのか、白山高校経由便が消滅し、同バス停は(本系統において)起終点の拠点として改められました。 12G  中山駅前← 西村橋← 緑車庫前←白山高校 12T  中山駅前→緑消防署前→緑車庫前→白山高校 12V  中山駅前→緑消防署前→緑車庫前→鴨居駅前 12P  中山駅前← 西村橋← 緑車庫前←鴨居駅前 12S  中山駅前→緑消防署前→緑車庫前→鴨居駅前→菅田町→西菅田団地 12U  中山駅前←西村橋←緑車庫前←鴨居駅前←菅田町←西菅田団地 12H  緑車庫前~鴨居駅前~菅田町~西菅田団地 12O  白山高校~鴨居駅前~菅田町~西菅田団地 12K  緑車庫前~白山高校 12I  白山高校~鴨居駅前 12Q  鴨居駅前←菅田町←西菅田団地 営業係数: 93.5 (令和5年度) ▲緑車庫前/白山一丁目~白山二丁目 白山高校入口丁字路を曲がると直ぐに上り坂になるうえ、幅員も狭くなり乗務員泣かせの箇所です。 ▲白山高校 かつては白山高校折返場と名乗っていましたが、令和3年に現在の名称に改称し、反対にこれまで白山高校だったひとつ手前のバス停が白山高校正門前に改められました。 ▲菅田町 南側には長らく詰所が設けられ、周辺のバス交通の拠点として機能しましたが令和6年に廃止。ここを発着するバスは無くなりました。記事執筆時点では敷地は封鎖されておらず、お年を召した方々がショートカットで敷地内を歩く姿が印象的でした。 ▲西菅田団地 同名のバス停は相鉄バスにも存在しますが、位置は全く異なり両者で9分ほど歩きます

【路線バス探訪】横浜市交通局・80系統

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80系統(池辺町線)はかつて中山駅前~川和高校前~センター南駅~都筑ふれあいの丘~中山駅北口の循環線として運行した 73系統 のうち、センター南駅から東側の区間が独立した路線で、平成9年に開設されました。なおこの系統番号は、かつて横浜駅西口~浦島丘~菊名駅前~新横浜駅前で使用されており、2代目となります。 73系統と同じく中型車が専属で使用され、所管が緑を経て若葉台に変更された後もその流れを踏襲しましたが、経年によりそれらが廃車されると大型車が使用された時期もありました。平成26年に緑に再移管されると、原則として中型車専属に回帰しています。 令和5年のダイヤ改正で73系統が中山駅前から撤退することに伴い、同系統を補完する格好で 305系統 と同経路だった貝の坂経由から地蔵尊前経由に変更され、現在に至ります。 80C  中山駅北口→地蔵尊前→星ケ谷→センター南駅 80D  中山駅北口←地蔵尊前←星ケ谷←センター南駅 営業係数:302.9 (令和5年度) ▲落合橋~地蔵尊前 経路変更により新たに走ることになった区間です。 写真右側の佐江戸エコステーションにはかつてバス用の駐車場が2台分設けられ、平成21年から平成29年にかけて所属していた緑のCNG車が充てんに使用していました。 ▲佐江戸~弁天前 この区間は往路と復路で経路が若干異なり、それゆえか運行パターンも分かれています。 復路が通るこの藪根交差点は右折レーン設置を含めた改良工事が進行中で、ゆくゆくは大きく姿を変えるでしょう。 ▲滝ヶ谷戸~開戸 この付近はかつて本系統のみが通る単独区間でしたが、令和5年より73系統も経由するようになりました。近年は営業エリア自体の縮小が目立つ中、珍しいパターンです。 ▲東方原~平台 先述の通り、現在の単独区間は星ケ谷~平台間のみに短縮しました。港北ニュータウンを抜け、田畑が広がる市街化調整区域に入ります。 経路が重複する平台~都筑ふれあいの丘については、 301系統 も併せてご覧ください。 令和6年6月1日 公開 令和6年10月1日 営業係数を記載