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【路線バス探訪】横浜市交通局・213系統

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213系統(西寺尾線)は新子安駅西口から駒形天満宮下を経由し、再度新子安駅西口に至る循環路線で、平成14年に開設された系統です。 途中の西寺尾地区が丘陵になっている地理的背景からか、短距離路線ながら利用者が多くデータイムでも毎時2、3本の運行が確保されています。同地区の道路狭あいを理由に、全便が中型車で運行されます。 213A  新子安駅西口→駒形天満宮下→新子安駅西口 営業係数: 93.1 (令和5年度) ▲新子安駅西口 背後の建物は再開発により建てられたオルトヨコハマのビジネスセンターで、地上階にはドラッグストアなどが入居します。なお駅へは若干距離があり、東側のデッキに沿って3分ほど歩きます。 ▲西寺尾小学校前~西寺尾第二小学校入口 ここまでは84系統と経路を共にし、信号のない交差点を右折し単独区間に入ります。 ▲西寺尾4丁目~西寺尾第四公園 この辺りは新子安駅や大口駅よりも標高が高い地点で、この区間は上り坂となります。 ▲神之木地区センター~大口駅東口 神之木地区センターのある丁字路を曲がると来た道を戻ります。 令和6年5月30日 公開 令和6年10月1日 営業係数を記載

【路線バス探訪】横浜市交通局・205系統

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205系統(ヒルタウン線)は十日市場駅前からヒルタウン中央、中山駅前を経由し、再度十日市場駅前に至る循環路線として平成21年に開設されたふれあいバス緑区(272系統)のうち、中山駅側が平成31年に独立したものです。なおこの系統番号は市交では2代目となり、かつて東戸塚駅東口~国道平戸~狩場町~保土ケ谷駅東口で使用されていましたが、現在も同経路を運行する神奈中もこの系統番号を用いるため、エリアこそ違えど市内で重複が発生しています。 当初は集会所前止まりで、ふれあいバスの路線性格をそのまま引き継いだこともあり日中2往復のみの運行でしたが、令和3年のダイヤ改正により、霧が丘公園前を介して若葉台中央に延伸。同時に 23系統 の中山駅前~若葉台中央便の殆どを本系統に振り替えたことで終日運行される路線となり、存在感を高めました。 205C  中山駅前← ヒルタウン中央←霧が丘公園前←若葉台中央 205D  中山駅前→緑区役所前→ヒルタウン中央→霧が丘公園前→若葉台中央 営業係数:158.3 (令和5年度) ▲十日市場南公園 並行しているJR横浜線から南に逸れると本系統の単独区間に入り、このイチョウ並木を進みます。 ▲ヒルタウン中央~集会所前 狭い交差点を曲がります。この界わいはニュータウンらしく無電柱化が図られています。 ▲集会所前~ 中山谷 ( なかざんや ) ややバンクの付いたカーブを曲がりながら登っていきます。 ▲霧が丘公園前 中山谷~霧が丘高校前は 65系統 と同経路を辿り、その先は23系統に沿って終点に至ります。 経路が重複する中山駅前~新治町については、 98系統 も併せてご覧ください。 令和6年5月28日 公開 令和6年7月31日 系統番号の歴史に関して誤記があったため訂正 令和6年10月1日 営業係数を記載

【路線バス探訪】横浜市交通局・74系統

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74系統(谷津田原線)は中山駅前から谷津田原住宅前を経て、再度中山駅前に至る循環路線として昭和39年に開設されました。短距離路線ながら、丘の上に位置する北八朔町の南端を走行するため、路線バス需要の高い路線です。 昭和58年に中山駅北口発着に変更された後、平成3年に所管を緑から港北ニュータウンに変更しますが、平成19年に同営業所が廃止されると緑に回帰。しかし、翌年の営業所委託化に伴い業務分散を図ったのか、若葉台に移管されています。 なお経費節減を狙ったのか、平成9年から平成25年ごろにかけて中型車がメインで投入されましたが、それが全廃したこともあり、以降は大型車に回帰しています。 平成26年の市道中山北山田線の全線開通に伴い、谷津田原住宅前以東のルートが変更されており、運行距離が若干増加しました。 74A  中山駅北口→ 谷津田原第1住宅入口 →青砥中央→中山駅北口 74B  谷津田原第1住宅入口 →青砥中央→中山駅北口 (平日朝1本のみ) 営業係数:104.8 (令和5年度) ▲保寿院前~谷津田原第1住宅入口 谷津田原住宅入口丁字路を右折し、坂を駆け上がります。 ▲谷津田原第1住宅入口 市営谷津田原ハイツを横目に進みます。 ▲谷津田原住宅前〜 青砥 ( おおと ) 中央(その1) 先述の市道中山北山田線の全線開通に伴いルートが変更された箇所で、これまで直進していた道路が行き止まりとなり、写真右側にカーブするようになりました。 ▲ 谷津田原住宅前〜青砥中央(その2) この交差点を曲がった先にある青砥中央は平成26年に新設されたバス停で、本系統のほか東急バス青葉台線(青81系統)および荏田南線(南61系統、土休日夕方1本のみ)が通ります。 蛇足ながら、青砥は正式にはあおとと読みますが、歴史的背景からかバス停においては東急バスや神奈中を含めおおとと呼称します。 [外部サイト参考] 令和6年5月26日 公開 令和6年10月1日 営業係数を記載

【路線バス探訪】横浜市交通局・302系統

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302系統(東山田線)は新横浜駅前から新開橋を経由し、北川橋南に至る路線として昭和61年に開設された系統です。のちに北山田(現在のすみれが丘入口交差点付近)、研究所前と延伸を重ね、センター南駅を経由し港北ニュータウン営業所に至る路線も運行するなど子系統も増えましたが、市営地下鉄ブルーラインのあざみ野延伸に伴い新横浜駅前~研究所前の路線は廃止され、仲町台駅発着など港北ニュータウン地区で完結する路線に整理されました。 このタイミングで東急バスが新北川橋~センター北駅(ニュータウン北線、後の北302系統)での運行を開始しており、同区間では共通定期券を発行する共同運行路線となりました。後述する市交の大規模再編成後も路線は存続するも、平成20年の市営地下鉄グリーンラインの開業により廃止され、同社は新北川橋から撤退しました。 少々前後しますが平成19年の大規模再編成においては、港北ニュータウン営業所の廃止も相まって本系統は大幅に縮小され、仲町台駅~新北川橋のみが存続されました。しかし翌年に市営地下鉄グリーンラインが開業すると、新北川橋~東山田駅(旧、百石橋)が延伸され、同区間が市交として復活しました。 平成22年には88系統(初代)と統合し、仲町台駅~新北川橋~東山田駅~勝田~仲町台駅~大原~センター南駅と6の字運行をするようになりましたが、程なくして途中の仲町台駅の乗り入れは無くなり、今日に至ります。 302C  仲町台駅~港北工業団地~東山田駅~勝田~大原~センター南駅 302M  仲町台駅~港北工業団地~東山田駅 (県道102号発/バスロータリー着) 302N  仲町台駅←港北工業団地←東山田駅 (バスロータリー発) 営業係数:226.3 (令和5年度) ▲新北川橋 かつては右手のファミリーマート一帯が折返場で、88系統(初代)に加え東急バスニュータウン北線(た91・北302系統)がここを発着していました。平成14年にこのファミリーマートがオープンするとその裏を間借りする格好となり、ひっそりとしたものになりました。88系統との統合で用途を失うと、駐車場を拡大したほか民間企業にその土地を貸し付けています。 ▲東山田駅 かつては百石橋と名乗ったバス停で、市交の復活区間の一つです。県道102号線上にも東急バス管理のバス停がありますが、本系統は往路の全便がこのバスロータリーに乗り

【路線バス探訪】横浜市交通局・177系統

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177系統(奈良町線)は十日市場駅前から稲荷前を経由し、奈良北団地折返場に至る路線で、令和3年に 23系統 から独立した系統です。 23系統時代は中山駅前~十日市場駅前~長津田駅前~片町~田奈駅~徳恩寺前~奈良北団地折返場を結ぶ長距離路線でしたが、系統独立にあたり十日市場駅前発着に短縮され、長津田駅前は経由しなくなりました(国道246号線を経由した下長津田~下恩田間は撤退)。 平成19年の大規模再編成にあたって、東急田園都市線を挟んだ北側の路線はすべて民間移譲とする計画もあったそうですが、採算面で折り合いが付かなかったのか、本系統が同線より北側では唯一市交の路線として存続しています。 免許維持路線を除くと、青葉台営業所前~ 神前橋 ( しんぜんばし ) が民営バスを含めた単独区間となります(途中の中恩田橋~神前橋は令和6年に東急バスが撤退)。 177A  十日市場駅前~稲荷前~徳恩寺前~奈良北団地折返場 営業係数:234.9 (令和5年度) ▲田奈駅 東急田園都市線で最も乗降客数の少ない駅で、それを反映するかの如く路線バスの運行も本系統と、神奈中と東急バスがいずれも1日1本来る程度の規模の小ささです。 ▲恩田~中恩田 この付近はあかね台とを短絡するバイパスが建設中ですが、事業化から四半世紀余りが経った今も開通の見通しは立っていません。それでも工事は進行していますので、ゆくゆくは大きく姿を変えることになるでしょう。 ▲北ケ谷〜こどもの国入口 その名に反して?入場ゲートは間近にあります。その証拠に、東急と小田急のバス停は「こどもの国」と名乗ります。 少し手前の神前橋以北は小田急バスも並行しますが、市交のバス停には入りたがらないようで同社管理のバス停を独立して置いています。全国的に見ればそれが至極普通ではありますが、どことなく力関係の差がうかがえます。 ▲奈良北団地折返場 かねてから市営バス最西端の地としてファンの間では有名です。 かつてここは43・118系統も乗り入れましたが、いずれも東急バスに移譲され市交はやや肩身が狭くなっています。 経路が重複する十日市場駅前~青葉台営業所は、 23系統 も併せてご覧ください。 令和6年5月22日 公開 令和6年10月1日 営業係数を記載

【路線バス探訪】横浜市交通局・90系統

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90系統(西八朔線)は中山駅前からさつきが丘を経て青葉台駅に至る系統として、東急田園都市線が長津田に延伸した昭和41年に開設されました。 路線経路としては中山駅北口発着となり、のちに中山大橋経由に変更される程度で大枠は変わっていませんが、所管営業所の変遷が激しく、現在の緑(開設時)→港北ニュータウン(平成3年)→緑(平成19年)→若葉台(平成20年)となっています。 開設当初から東急バス高津営業所(昭和56年に青葉台に移管)との共管路線で、同社では中山線(青90系統)と称します。運行本数は綺麗に二分されダイヤ調整もなされています。元を辿ると、神奈中が中山駅~原町田駅(後の町71系統、平成28年廃止)にて路線免許を有しており、東急田園都市線延伸に伴う青葉台駅の開業により二社局が参入した格好で、神奈中も平日朝の2往復に限り本系統を運行します。東急および神奈中は一貫して大型車での運行ですが、市交は74系統との組ダイヤとしている関係で、平成9年以降は中型車をメインとしていました(経費節減による)。若葉台から中型車が消滅した平成25年以降は大型車に回帰しています。 なお、東急バスの運賃改定が影響したのか、本系統の三社局共通定期券の発売が令和6年に終了しました。こうなると沿線の定期利用者は今後いずれかの事業者の全線定期券を購入することになり、共同運行を行うメリットは利用者側にはもはや無いように思えますが、今後の動向に注目です。 90A  中山駅北口~さつきが丘~青葉台駅 営業係数:110.0 (令和5年度) ▲中山大橋 昭和61年に開通した橋で、これにより中山駅北口発着の系統は都橋からの経路変更が進みました。ここを渡った奥(北側)は市街化調整区域になるため、手前の中山駅側とは雰囲気が一変します。 ▲山谷みどり台~宮前 当地周辺は西八朔町という地名ですが、その名は果物由来ではなく針折(はざく)に当て字をしたものだそうです。 ▲宮前~さつきが丘 ここから青葉区に入ります。植物由来のひらがなの地名が増えると田園都市線沿線らしさが増してきます。 ▲青葉台営業所前 市交が他社営業所最寄りのバス停を通る例は意外と少なく、ここ以外では 駒岡車庫(6、104系統) と杉田平和町(61系統)程度のものです。 経路が重複する青葉台駅前は、 23系統 も併せてご覧ください。 令和6年5月20日 公開