投稿

9月, 2024の投稿を表示しています

【路線バス探訪】横浜市交通局・106系統、341系統

イメージ
106系統(浜松町線)は本牧市民公園から市庁前(現、港町)、保土ヶ谷駅東口を経由し権太坂上に至る路線として、昭和45年に開設された系統です。 かつての市電4系統(保土ヶ谷橋~高島町~尾上町~本牧一丁目)を引き継いだ路線で、バス代替にあたりそこから更に西側は権太坂上、東側は本牧市民公園まで延伸されています。その後、今日に続く本牧車庫前~境木中学校前となり久しいですが、本牧市民公園前を経由する便は14.63kmにもなる長距離路線で、ベイブリッジを経由する109系統などを除くと横市交ではトップになろうかと思われます(平成20年までは5系統の17.1kmがトップ)。 そんな長距離運行が長きに渡り続きましたが、令和6年10月のダイヤ改正によりダイヤを問わず日中において分断される運びとなり、本牧車庫前(本牧)~三渓園入口~横浜駅前と桜木町駅前~戸部駅前~境木中学校前の二本立てとなりました。特筆されるのは、本牧側が本牧始発で三渓園入口などを一周した後、桜木町駅前から横浜駅改札口前の間で急行運転を行うことで、ほぼ全区間で経路が重複する105系統との棲み分けを図った形です。 106A  本牧車庫前~本牧市民公園前 ~ 港町 ~ 保土ケ谷駅東口 ~境木中学校前 (平日2~4本、土休日朝1本のみ) 106B  本牧車庫前~港町 ~保土ケ谷駅東口 ~境木中学校前 106D  本牧車庫前→ 本牧市民公園前→ 港町→ 保土ケ谷駅東口 (土休日夜2本のみ) 106E  本牧車庫前~港町~保土ケ谷駅東口 106I  桜木町駅前→保土ケ谷駅西口→境木中学校前 106J  桜木町駅前 (市役所口)← 桜木町駅前←保土ケ谷駅西口←境木中学校前 106F  本牧車庫前←港町← 桜木町駅前← 横浜駅前 341A  本牧→港町→桜木町駅前→横浜駅前 営業係数:106.9 (令和5年度) ▲吾妻神社前~本牧原南公園前 本牧元町の住宅地を進みます。 ▲和田山口~本牧宮原 アーバンリゾートをコンセプトに、スペイン風の建物が並ぶイオン本牧店(旧、マイカル本牧)を横目に走ります。 ▲高島町~戸部警察署前 ここ高島町交差点で路線バスが右左折するのは、民営も含め本系統でのみ見られる光景です。 ▲元町橋交番前~権太坂 高島町で東海道に入ると、この先の権太坂上交差点まで箱根駅伝のルートを通ります。 背後の高架は横浜横須賀道路で

【路線バス探訪】横浜市交通局・53系統

イメージ
53系統(児童遊園地線)は平和台折返場から保土ヶ谷駅東口を経由し、横浜駅西口に至る路線として平成15年より運行している系統です。なおこの系統番号は、かつて戸塚駅東口〜上永谷駅前〜吉原〜上大岡駅前で使用しており、2代目となります。 本系統は相鉄バスの児童遊園地線(旭3系統)を引き継いだもので、同社としてはエリア外を走る路線でした。市交が平成12年に212系統を開設するとそちらに乗客が流れたこと、また当時相鉄が合理化の一環で路線網を縮小していたことが移譲の要因になったものと考えられ、民営から公営に運行事業者が変わるという全国で見ても希有な事例となりました。 なお、市交への移管に伴い児童遊園地前〜平和台折返場が延伸(児童遊園地前の折返場閉鎖に伴う)されたほか、系統番号は相鉄時代の旭3をリスペクトした53が用いられました(当時下1ケタが3となる番号では唯一空き番だったため)。 運行開始以来浅間町が所管していましたが、令和3年に保土ケ谷に移管されました。その後、令和4年のダイヤ改正により廃止された28系統(初代)の代替として、横浜駅西口発着を一部振り返る形で保土ケ谷車庫前発着が新設されました。但し、往復で運行されている点が同系統時代とは異なります。 53B  平和台折返場~永田町中央~保土ケ谷駅東口 53C  平和台折返場~永田町中央~保土ケ谷駅東口~横浜駅西口 53D  平和台折返場~永田町中央~保土ケ谷駅東口~保土ケ谷車庫前 営業係数:150.9 (令和5年度) ▲横浜駅西口~北幸2丁目 ここは横市交としては横浜駅西口発着時代の109系統の復路で通っていた程度で、現在は本系統の数少ない単独区間となっています。奥の鉄塔は、NTTコミュニケーションズの横浜西ビルのものです。 ▲永田町中央~山王下 北永田以西は遊園地道路を走ります。 ▲上星ケ谷 ヘアピンに近いカーブを曲がりながら勾配を上っていきます。 ▲児童遊園地前 相鉄時代は右手の民家の箇所に折返場が存在し、運行時間中に駐在していた誘導員の誘導により入庫していました。見切れていますが、左手の四角いカーブミラーは折返場があった頃の名残です。 経路が重複する平和台折返場は、 260系統 も併せてご覧ください。 令和6年9月27日 公開 令和6年9月29日 相鉄時代の系統番号に誤記があったため訂正

【路線バス探訪】横浜市交通局・31系統

イメージ
31系統(大口線)は市役所(現、二ツ谷町)から大口(現、大口仲町)、六角橋を経由し、再度市役所に至る循環路線として昭和26年より運行している系統です。遅くとも昭和32年までには横浜駅西口発着に延伸されたのち、昭和58年に中型車が投入されワンマン化を達成すると、昭和59年ごろには六角橋や白楽駅前のほか七島不動前は経由しなくなり、現在の白幡の急坂を通るルートに改められました。 その後、平成19年に大口駅前で分断され現在の往復路線とされ、入江2丁目バス停は廃止。JR横浜線の入江踏切は通らなくなりました。平成28年には所管がこれまでの浅間町から保土ケ谷に変更されたのち、令和6年のダイヤ改正で各日の最終便が白幡東町止まりとされています。 31B  横浜駅西口→東神奈川駅西口→大口駅前 31C  横浜駅西口←東神奈川駅西口←白幡東町商店街←大口駅前 31D  横浜駅西口→東神奈川駅西口→ 白幡東町 (夜1本のみ) 営業係数:196.9 (令和5年度) ▲白楽~白幡西町入口 この手前の東白楽で 36系統 などと分かれ本系統の単独区間となりますが、白楽を過ぎて右折すると写真の急坂が待ち受けます。 ▲白幡上町~白幡向町 何十年も路線バスが走る区間の割には、手前の道路の停止線が奥に描かれており、路線バス左折時はクルマがいないことが前提のようです。 ▲白幡仲町~白幡東町 白幡仲町から白幡東町は往路と復路でルートが異なり、往路はこの交差点を右折し59系統のルートを僅かながら走ります。 ▲白幡東町商店街~白幡東町 対する復路は白幡東町商店街を通り、この鋭角な交差点をポンチョで器用に右折する姿は見応えがあります。 経路が重複する横浜駅西口~神奈川公会堂入口については、 39系統 も併せてご覧ください。

【路線バス探訪】横浜市交通局・240系統

イメージ
240系統(森の台線)は中山駅前から、森の台中央、メープルランドを経由して再度中山駅前に至る循環路線で、平成25年に開設された系統です。 短距離路線ながら、高低差の多い中山駅南部の台村町や森の台を結んでおり、住民請願により当初約6か月の試験運行からスタート。翌年には晴れて本運行に移行しました。本運行にあたり、朝夕に運行された遊水地西経由は廃止され、現在のルートに一本化。その後、平成28年に他系統と同じく緑区役所前を通る経路に変更され、現在に至ります。道路狭あいのため当初は小型車運行でしたが、利用者の増加により現在は全便が中型車で運行されます。 240C  中山駅前→緑区役所前→森の台中央→台村中央→中山駅前 営業係数:114.2 (令和5年度) ▲森の台中央~森の台小学校入口 かつて当地区は路線バスの運行がありませんでしたが、本系統の開設後相鉄バスが平成27年に参入しており、森の台小学校入口までは鶴ケ峰駅とを結ぶ旭15系統と経路を分け合っています。 ▲メープルランド どことなく美味しそうなバス停名ですが、背後に建つマンションの名称である森の台メープルランドに由来します。 ▲火の見櫓 途中、クルマがすれ違うには狭い道を下ります。 なんともどストレートな名称ですが、周辺にそのような建造物は見当たりませんでした。右手のマンションと一体化した消防団の器具置場に取って代わっているのでしょうか。 ▲火の見櫓~台村町 タイルによって描かれた壁画の切通しを通り、交差点を直進すると間もなく中山駅前です。

【路線バス探訪】横浜市交通局・172、256系統

イメージ
172、256系統は鴨居駅前から西谷駅前を経由し、再度鴨居駅前に至る循環路線として、令和3年に開設された系統で172系統が内回り、256系統が外回りとなります。 同じタイミングで施行された92系統の減便の救済として、笹山団地とその最寄り駅である西谷駅前を結ぶ役割に加え、 56系統 および 119系統 のルートを通ることで竹山団地や新井町からも新たに同駅へアクセスできるようになっています。 256系統は鴨居駅前~竹山団地折返場で56系統と経路が重複することから同系統と番号をそろえたと考えられますが、172系統は西谷駅前基準で稲荷通を経由することからその語呂合わせとした説が有力です。 172A  鴨居駅前→新井町→西谷駅前→ 笹山団地→笹山団地中央 →竹山団地折返場→鴨居駅前 256A  鴨居駅前→竹山団地折返場→笹山団地→笹山団地中央→西谷駅前→新井町→鴨居駅前 営業係数:155.4 (172系統、令和5年度)、 131.7 (256系統、令和5年度) ▲法国寺入口~鴨居7丁目 この辺りは民家が少なくなり、ヘアピンカーブを曲がり坂を下っていきます。 ▲公民館前~愛宕 愛宕・旭環境センター前を過ぎると道路幅員が狭まります。ここから北側は神奈中と共同運行する119系統との共通定期券協定区間となり、行先表示器にも共通定期券取扱車の表示がなされます。 ▲上菅田町~上菅田中学校前 上菅田町から西側は急な上り坂となり、MT車は3速に入れて引っ張ります。 ▲竹山4丁目 竹山団地折返場~笹山団地は本系統の数少ない単独区間で、かつて56系統の深夜バスで運行した実績があります(現在ののりば2のみ)が、本系統の開設により晴れて終日乗り入れる運びとなりました。 172系統が使用する写真のバス停(のりば1)にはバスベイがありますが、竹山団地の入居開始は昭和46年ですから、そのタイミングで整備されたとすると半世紀の時を経て、本来の用途で使われることになったことになります。 経路が重複する鴨居駅前~公民館前は 119系統 、竹山団地折返場~鴨居駅前は 56系統 も併せてご覧ください。 令和6年9月17日 公開 令和6年10月2日 営業係数を記載

【路線バス探訪】横浜市交通局・119系統

イメージ
119系統(新井町線)は鴨居駅前から千丸台団地を経由して再度鴨居駅前に至る循環路線として、昭和62年に開設された系統です。開設当初から神奈中大和営業所との共同運行路線(平成17年、大和営業所中山操車所に移管したのち平成29年、中山営業所に移管)で共通定期券も発売しており、現在は全体で見て市交がやや多くの本数を請け負っています。 新井町を先回りする外回りがメインで、白山高校正門前先回りの内回りは平日でも市交担当は8便、土休日に至っては日中1便のみ(神奈中を含めても5便)の少なさとなっています。 119F  鴨居駅前→白山高校正門前→ 千丸台団地→ 新井町→ 鴨居駅前 119F  鴨居駅前→新井町→千丸台団地 →白山高校正門前 →鴨居駅前 354B  鴨居駅前→ 白山高校正門前→西谷駅前→笹山団地→笹山団地中央→竹山団地折返場→鴨居町→緑車庫前 (深夜バスは令和2年4月27日~運休、令和6年4月1日廃止) 営業係数:108.9 (令和5年度) ▲鴨居7丁目~法国寺入口 法国寺入口までは住宅地が広がりますが、ここを過ぎると風景が変わってきます。 ▲公民館前 道路幅員が狭いうえに、Sカーブが連続する区間です。 ▲さわやか苑前 白山高校正門前~千丸台団地は本系統の数少ない単独区間で、さわやか苑は目の前にある特別養護老人ホームの名称に由来します。 ▲白山みどり~白山坂上 白山高校正門前以北は 12系統 と並走します。 経路が重複する千丸台団地は、 248系統 も併せてご覧ください。 令和6年9月13日 公開 令和6年10月2日 営業係数を記載

【路線バス探訪】横浜市交通局・248系統

イメージ
248系統は笹山団地から西谷駅前を経由して千丸台集会所に至る路線として、令和3年に開設された系統です。開設当初から保土ケ谷と緑の共管路線となっており、概ね3:2の比率で本数を分け合っています。 長距離路線運行の是正として長らく神奈中と共同運行をしていた62系統(令和3年に横市交が撤退)の代替路線にあたり、これまでの横浜駅から西谷駅へと最寄り駅へのアクセスを具現化した系統となっています。なお、西谷駅前を通るから248と語呂合わせをしたのは想像に難くありません。 本来であれば西谷駅前止まりとしたいところでしょうが、駅前にバスロータリーなどの折返し施設が存在しない現状を踏まえ、 92系統 が担う笹山団地にも乗り入れています。62系統時代は、往路は日中に限り千丸台団地の二つ先の千丸台集会所まで運行、復路は全便が千丸台団地発というスタイルでしたが、本系統においては全便が千丸台集会所発着となっています。 248B  笹山団地→笹山団地中央→西谷駅前→千丸台団地→千丸台集会所 248C  笹山団地中央← 笹山団地←西谷駅前 ← 千丸台団地 ←千 丸台集会所 営業係数:200.2 (令和5年度) ▲寺下橋~富士見橋 ここは 92 ・ 129系統 も並行しており、道路幅員の狭い区間が続きます。 ▲西谷駅前 国道16号線に入り、東海道新幹線の高架の辺りに西谷駅が位置します。今や相鉄の全列車が停車するにまで成長した拠点駅ですが、駅周辺にロータリーなどは無く、昔ながらの街並みが残されています。 梅の木以西は神奈中62系統との共通定期券協定区間のため、行先表示器には共通定期券取扱車の表示がなされます。 ▲千丸台団地 目の前の道路は119系統も並行しますが、本系統の復路と神奈中62系統の往路はロータリーに乗り入れます。その名称とは裏腹に、実際のところは千丸台団地入口といった格好です。 ▲千丸台集会所 坂を上り切った団地内の北端に駐車場から改装したロータリーが設けられており、写真には写っていませんが降車扱いをする市営バスの向かい側に集会所が立地します。 令和6年9月11日 公開 令和6年10月2日 営業係数を記載