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【路線バス探訪】横浜市交通局・15系統

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15系統(潮田循環線)は最初から現在と同じ鶴見駅前~鶴見駅前の循環線として、昭和24年に運行を開始したものと考えられます。系統番号は同年に制定されたもので、「横浜市営交通八十年史」の年表に、「16系統」となってはいるものの「鶴見駅~向井町~入船~汐田~鶴見駅循環運転開始」とあります。そしてこの運行経路は、現在の本系統と重なります。 なお、戦前にも同じ「潮田循環」と呼ばれる系統が昭和7年から運行されました。しかし、この頃はまだ汐鶴橋がまだない時代で弁天下、市場を経由するものでした。ただ昭和20年の路線図にはすでにありません。一方、戦後の昭和22~23年にかけて本町方面と向井町方面は、それぞれ別の系統で再開したようです。そしてそれらが循環として再編されたのが、現在の本系統だと考えられます。 平成26年のダイヤ改正にて、外回り循環となる向井町先回り便において、 27系統 と一部経路を入れ替える形でを汐入町2丁目経由から現在の仲通1丁目経由に変更されました。また、平日・土曜の最終便に運行されていた汐入町2丁目止まりは大東町止まりに短縮されています。 15A  鶴見駅前→本町通1丁目→ 大東町→ 向井町1丁目→ 鶴見駅前 15D  鶴見駅前→向井町1丁目→ 大東町→ 本町通1丁目→ 鶴見駅前 15E  鶴見駅前→向井町1丁目→大東町 (平日土曜夜1便のみ) 営業係数: 74.4 (令和5年度) ▲本町通2丁目~本町通3丁目 両側に450mのアーケードが続く本町通商店街を進みます。 ▲汐入町2丁目 かつて運行した42系統が起終点としていた場所です。本町通先回り便は当バス停を出るとLED表示器の内容が切り替わり、本町通の表示が外れます。 ▲仲通1丁目~仲通3丁目 向井町先回り便のみが経由するここ仲通り勉強会の周辺は、沖縄関連のお店や南米料理店が多く存在します。 ▲入船小学校前~大東町 このゴム通りから東側は臨港バスの営業エリアで、川崎駅前からの循環線をデータイムでも毎時4便ほど運行しています。 経路が重複する向井町3丁目~鶴見駅前は、 128系統 も併せてご覧ください。 ※路線紹介文の歴史部分の執筆にあたっては、rissさんにご協力をいただきました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。 令和7年3月8日 路線紹介文を加筆修正

【路線バス探訪】横浜市交通局・292系統

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292系統(紅梅通り線)は浅間町車庫前から御所山を経由し、桜木町駅前に至る路線として、平成19年に開設された系統です。 同年に実施された大規模再編成により廃止された、47系統の西区総合庁舎入口~桜木町駅前および区間短縮となった57系統の浅間町車庫前~御所山を代替した激変緩和措置としての暫定運行路線で、西区役所の周辺を縫うように進むのが特徴です。一般路線に改められた平成21年に残った57系統も廃止されると、本系統を現在のパシフィコ横浜まで延伸しました。 令和3年のダイヤ改正で、平日朝1便の復路もクイーンズスクエアを経由するようになりましたが、同バス停(のりば2)はかつてみなとみらい100円バス(平成27年廃止)やぶらり赤レンガBUS(令和2年廃止)が運行したこともあり広告付き上屋が整備されており、新高島駅前と同じくそれを維持させるための措置とみられます。 当初は日中帯に毎時1本の運行がありましたが、改正のたびに運行本数は縮小の一途をたどっており、令和6年のダイヤ改正で午前、午後1往復のみの運行となりました。 292C  浅間町車庫前→御所山→ クイーンズスクエア → パシフィコ横浜 292B  浅間町車庫前←御所山← パシフィコ横浜 292D  浅間町車庫前←御所山←クイーンズスクエア← パシフィコ横浜 (平日朝1便のみ) 営業係数:224.1 (令和5年度) ▲平沼町1丁目~西平沼橋 昭和6年に架けられた京急線のトラス桁をくぐりますが、この付近にある平沼駅跡は鉄道ファンの間では有名です。 ▲西前町 目の前に西区役所が立地しますが、本系統は今や2往復の運行に縮小したこともあり、浅間町周辺から同所へは浜松町バス停から徒歩が主なアクセス手段になろうと思われます。 ▲戸部本町~戸部本町紅梅通り 路線名の由来でもある紅梅通りを進みます。奥の電波塔は、主にNTTドコモが使用する横浜メディアタワーのものです。 ▲けいゆう病院~パシフィコ横浜 海の大きなうねりのような波をイメージした外観を持つ展示ホールを中心に、国立大ホール、ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテルなど6つの施設から構成されています。 経路が重複する浅間町車庫前~岡野町は、 204系統 も併せてご覧ください。