引退近し185系を満喫する(前編)
今月12日を以て定期の営業運行を終えた185系。東海道線の特急踊り子を中心に40年の長きにわたり活躍しましたが、いよいよ第一線を退くこととなりました。 リバイバルカラー(ここでは斜めストライプ)への変更は遅かれ早かれ引退を予感させるムーブメントになりますが、185系に関しては平成23年7月に出場したチタA8編成(当時)が最初だそうで、かれこれ10年ほど続いたことになります。それを踏まえると長く活躍した訳ですね。 今回はそんな185系を満喫するということで、東海道線の各駅を訪れました。 先の戸塚カーブから南下して根府川にて。記録程度の1枚ですが、寒冷地向けに製造された200番代でタイフォンカバーを有しています。 また、このオオOM04編成のグリーン車(Ts208)は一部の側窓が固定窓となっており、お召し列車への充当を意識されたといわれる特別なグリーン車を有していました。 撮影後は更に熱海に南下します。 サフィール踊り子ことE261系が到着する時間だったので、伊東線ホームから迎えます。 そんなE261系、どうしたことかいつ見ても戦隊ヒーローのマスクにしか見えません…。 伊東線ホームから撮影をしたのは床下機器などを観察したかったことが大きいのですが、想像以上にE235系チックですね。 E235系では量産先行車のVVVF素子に東芝製のSiC-SBDも採用されましたが、このE261系では日立製のSiC-MOSFET。こんど営業を開始したE131系も日立製となり、もう東芝製は採用されないのでしょうか。 そして、更に更に南下して三島に行きます。 三島と言えば、1番線の一部削られたホームが有名です。 ポイントの分岐を進むと、伊豆箱根鉄道駿豆線に合流します。 修善寺からの踊り子がやってきました。 いくつものポイントを通過しながらやってきます。 そのまま1番線に入線します。 この際車両の先端がホームと接触するのを防ぐために、このように削っていた訳です。 ダイヤ改正以降もE257系において同様の光景が見られますが、同系列は185系より車両が500mm長いため、入線を前に改良工事が行われました。 ゆえに185系で見ると、いささか余裕のある切り欠き具合となっています。 第一線からの引退が近い185系。有名スポットであることも相まって人気の高さが伺えました。 後編に続きます。